非日常で包まれた街が日常に帰るとき。

 2週間経っても事態は収拾する気配すらない。そんな前ではあらゆる言葉が無に帰していく。
 2011.3.21の朝日新聞に東北の自治体の首長2人がコメントを寄せている。岩手県陸前高田市長と南三陸町長だ。
 戸羽太陸前高田市長は、2月の市長選で当選したばかりだったという。過去のニュースを見ると、中選挙区時代に陸前高田を選挙区とした小沢一郎系前県議との接戦に勝ち残ってきたことが分かる。生々しい政治的やりとりがそこにはあったのかもしれない。
 それから1ヶ月、彼は、多くの市民と街と、そして自身の妻とを失いながら、前代未聞の非常時に取り組んできたことが分かる。
 記者に語る彼の言葉は長文だが、その率直さに興味を抱いた。

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