タイ・バンコクのメイド喫茶akibaに行ってきました。

katamachi2006-11-15


 今回の旅行の目的地はマダガスカルだったのですが、その行き帰りにタイのバンコクに寄ってきました。日本からアンタナナリボへ飛行機で行くには、日本で買うよりもバンコク現地で買った方が少し安くつくのです。
 行きしなは、同地の日本人宿のカオサントラベラーズロッジに泊まってきました。最近、カオサン通りから足が遠のいていたので、宿泊するのはおそらく7年ぶり。その宿自体は単に日本人が集まっていて、カツ丼など日本の飯がそれなりの値段で食べれて、でも付近の宿よりは割高な感じもあって、しかも南京虫に噛まれたりもしたのであまり良い印象はなかったのですが、それはまあ本題から外れます。
 で、そこで読んだ日本の雑誌に書いてあったのが、「バンコクメイド喫茶 出現!」という記事でした。その名前は、「akiba」って、そのまんまな名前です。http://www.akiba.co.th/about.asp
 とりあえず見に行かねば……と、マダガスカルからタイに戻ってきた翌日、BTS(ゆりかもめと似た感じのタイ唯一の新交通システム)でサイアムスクエアに行ってみました。

バンコクの繁華街にたたずむケロロメイドさん

 ここはバンコクで一番小洒落た繁華街で、日本で言うと渋谷みたいな雰囲気になっている。東急百貨店も進出しているんです。正直、街を歩いている女の子のファッションは日本の若い娘たちとさほど変わらない。そして、秋葉原みたいな雰囲気は全くない。
 その片隅に、メイド喫茶akibaはありました。この地図でいうと、Siam駅の下、Hard Rock Cafeの付近です。住所を調べずに行ったのですが、表に看板がないのでかなり迷いました。30分以上、さまよっていたでしょうか。2F-3F, 430/35-36 Siam Square Soi 7, Phayathai Road, Pathumwan, Bangkok 10330, Thailand
 そして、階段にいきなり登場するのが、なぜだかケロロ軍曹。この国じゃ、いま一番人気なのでしょうか。あずまんが大王や、げんしけん交響詩篇エウレカセブン機動戦士ガンダムSEED…… なにか不思議な空間です。変にオシャレ路線を行っている本家本元とは違って、アニメのポスターがベタベタ張られている雰囲気に勇気を感じました。どちらかというと、アニメイトとかそんな感じですね。
 二階の扉を開けると、左手にカウンターがあります。もちろん、メイドさん
 そして、日本人と分かると、「いらっしゃいませ」の一言。あれ、何かが足りない。例の「ご主人様」ってのは省略されているんです。
 と言いつつも、ウエイトレスさん(死語)、かわいいです。しかも日本語がぺらぺら。最初、バンコクに留学している日本人かと思っちゃいました。微妙に「は」行は怪しいですが、それ以外は完璧でした。
 日本で行ったことのあるメイド喫茶は2、3店。別にメイドさん好きでもコスプレ好きでもないんで、さほど事情を知っている訳でもないんですが、なんか国内(=有明会場)で死滅してしまったようなオタク美少女がそこにいました。いやあ、なんだかイイです。

メイド喫茶の1日のお客さんが200人……

 肝心の喫茶店はかなり手狭でした。サイズは駅のホームにあるそば屋さんぐらい。メニューは名前がなかなかヒネっていましたが、別にさほど驚くようなモノもありませんでした。お盆を落とすサービスもなく、なんだか雰囲気はセルフサービスの茶店みたい。
 でも違うのは、オタクグッズを持った現地の学生がたむろしていることでしょうか。メイドさんに聞いてみると、毎日200人ぐらいのお客さんがあるとのこと。なるほど、お隣には直営のマンガ専門書店があり、日本から取り寄せたアニメグッズや映像商品もいくつか並べられている。その品揃えは日本のオタク連中でも十分納得できるレベルになっています。オリジナルのキャラクターを使った絵葉書やコースターも置いてました。

 店内での写真撮影について聞いてみると、いいのかどうか分からないとのこと。無理強いしても気の毒なんで、店員さんの了解を得て扉の外の写真を撮るだけに留めておきました。ちなみに、メイドさんを撮るときは、一回200バーツ(700円ぐらい)とのことです。こちらの物価だと、かなり高い。

 しかし、バンコクにメイド服……凄い時代になったモノです。
 確かに、以前からタイって日本のサブカルがかなり浸透している国である...という実感はありました。10年前だったか、町中を歩く女子高校生を見ていると、学生鞄の取っ手部分にアニメグッズを付けている子が少なくなかった。一番人気は、のはらしんのすけ(クレヨンしんちゃん)でした。その後、土産物屋でガンダムやらセーラームーンやらキャンディキャンディのキャラクターTシャツが売られていたのも見かけたことがあります。でも、ここまでオタク・カルチャーが浸透し、しかも商売として成り立ってしまうとは。今から9年前にポーランドワルシャワの本屋で「kawaii」というアニメ雑誌を立ち読みしていて、現地のマニアから声をかけられた(確か、セーラームーンの続編はどうなっているのかという話題だった)時以来の衝撃でした。。
 タイ独自のコスプレなんかも紹介したかったのですが、それはまた別の話。

続きは、2007-01-23「ぴなふぉあ」というメイド喫茶がバンコクに進出したそうで。