「ぴなふぉあ」というメイド喫茶がバンコクに進出したそうで。

katamachi2007-01-23

 最近、やたらと「akiba」「バンコク」「メイド」と検索してこられる方が多いのです。
 「2006-11-15 タイ・バンコクのメイド喫茶akibaに行ってきました。」というのを3ヶ月前に書いたせいなのでしょう。ただ、なぜに今頃タイのメイド喫茶?と不思議に思っていたのですが、今度は日本系のメイド喫茶バンコクに進出する……ということになっていたのですね。すでに1月21日からオープンしていると。
 ちなみに、右上に添付してあるのは、隣国カンボジアの首都プノンペンにある最大のデパート「ソリヤ・ショッピングセンター」の海賊版DVD屋さんです。なぜか看板娘に採用されているのは、ゲームから南部川村(みなべ町)、備長炭、アニメへと派生していった「びんちょうタン」。南部川村森林組合や本文とは関係ありません。

なっなんと!ぴなふぉあ2号店オープン決定!!
♪ぴなふぉあタイ支店情報♪
 ここここによると、この「ぴなふぉあ」とかいうメイド喫茶の「タイ支店」は、バンコク新交通システムBTSアソーク駅から徒歩2分のタイムズスクエアー3階(303)ということ。住所は246 Times Square Building 3 FL Room 303,Sukhumvit Rd., Between Soi 12-14 Bangkok 10110。営業時間は10:00〜22:00で、休日はなし。ホームページは「http://th.pinafore.jp/」ですが、現在準備中とのこと。
 地図でも示しておきますが、日本大使館領事部などのあるオフィス街、そしてゴーゴーバーのある歓楽街とが隣接している......そう日本で言うと池袋駅東口のようなところです。バンコク現地の"萌え"オタクたちを相手にするならばちょいと不利な立地のような気もします。
 まあ、秋葉原にあるという本店のHPを見ている限り、メイド喫茶体験は五指を数えるほどしかない私が言うのもなんですが、王道から外れているようなお店のようですね。メイド服にピンクはなかろう。ピンクは。色のバランスも悪いような気がします。
 バンコク週報を見ると、

日本のライトナウ社(本社・東京都千代田)が運営するメイドカフェ秋葉原駅から徒歩1分。タイでは同社と業務提携したカルチャーエンターテインメント社(本社・バンコク)が運営する。
(中略)
ぴなふぉあバンコク店はタイ初の完全日本人プロデュースによるメイドカフェ。可愛いメイド服を着たウェイトレスが日本語で対応する。メイドカフェ名物、メイドが客席でケチャップで文字を入れる『文字入れオムライス』、自家製カレーライス、パフェなどの定番メニューからタイオリジナルメニューも提供。タイ発の秋葉原文化とタイ王国のホスピタリティーが融合した『癒し空間』を演出するメイドスタッフを現在、研修中だ」(カルチャーエンターテインメント本社担当者)

ということになるそうです。でも、本国同様、オタク要素のないメイドさんが揃ってしまうのでしょうか。急速にメジャーに進出してしまって骨の髄まで消費し尽くされてしまっているオタク文化の一側面を見てしまったようで、なんだか考えさせられてしまいます*1
 まあ、バンコク週報が指摘するように、サイアムスクエアにあるAkibaという店は、「漫画やアニメDVDなどの商品販売が中心で、店内の一部にメイドが対応する飲食スペースが設けられているだけだ」というのは事実な訳で、日本のその手の店とは雰囲気はやや違います。
 でも、せっかく芽生えてきたタイのオタクたちが、自分たちの趣向、身の丈にあったショップを自力で産み出してきたわけであり、それはそれでうまく育っていって欲しい。別にAkibaという店に借りも何もありませんが、ぜひ頑張って欲しい。私が見た限り、カワイイ店員さんは多かったですよ、と勝手に宣伝しておきます。「オタク文化の本家は日本だ!」ってノリで進出していくのは正直どうよと思ったりもするのですが、それはまた別の話。

*1:ちなみに、同店の本店が12月20日から申込を開始したという「クララメイド・ひななメイドと一緒にぴなふぉあバンコク店に遊びに行こうツアー」というのもあったようです。3泊4日でオフシーズンなのに11万円+諸税2万円ってのは高すぎると思っていたのですが、1月10日の〆切になっても人が集まらないというので催行中止になったそうです。オタクって日本が好きなわけで、海外までわざわざ遠征しようという気にはならないと思うのだけど