"世界最長の乗用モノレール"奥祖谷観光周遊モノレールって、これからどうするのかな。
- 奥祖谷観光周遊モノレール。その65分の苦闘の時。http://d.hatena.ne.jp/katamachi/20061204
- 三好市(旧西祖谷山村・東祖谷山村・池田町)にある鉄道モドキの「遊覧鉄道」めぐりhttp://d.hatena.ne.jp/katamachi/20061206
で書いた徳島県三好市の奥祖谷観光周遊モノレール。"乗用モノレール"(調べると、"みかんモノレール"こと単軌条運搬器具で人を乗せることができるタイプの業界における通称となるらしい。)では世界一というのがウリで昨夏に出現しました。65分間もノンストップで山の中を走り続けるという奇妙な遊具です。2006-11-24に乗ったのですが、寒くて寒くて、そして退屈して仕方がありませんでした。天気がいい時期ならともあれ、冬に乗るのはかなり辛い代物です。
今は運休しているらしいのですが、春からどうするんだろう。友人の新婚さんカップルと行く予定をしていたのに……と勝手に心配していたら、
徳島新聞で「すごろくで観光モノレールPR 東祖谷・菅生小児童が製作」と紹介されていました。こどもたちが描いたイラストをカラーコピーした上でラミネート加工し、一枚300円で販売していました。ここのモノレールの唯一のグッズなんですね。
さて、この記事の最後には「モノレールは現在、冬季休業中。」とあります。4月からどうなるのかまだ続報はありません。あと、お隣にある、ホテルいやしの温泉郷。運営している第3セクター会社が事実上経営破綻していて昨年末から休業することになっていました。でも、方針が撤回され、経営を続けているんですね。なぜだろう。
ここのモノレールの建設の由来には地方自治体のハコモノ行政や市町村合併を巡る様々な思惑が絡んでいていろいろ興味深いのですが、それはまた別の話。
奥祖谷観光周遊モノレールの概要
- 場所 徳島県三好市東祖谷菅生(旧東祖谷山村)
- タイプ モノレール(2006年開業 モノレール工業)
- 延長 4600m(うち複線区間1000m+ループ単線区間2000m)
- 高低差 590m(標高790m〜1380m地点)
- モノレール 運搬器10台(モノレール工業製)+点検用2台。線路脇の電線から集電。勾配にあわせてシートが上下に傾いていく
- 経営主体 三好市。職員3人はパート
- 営業 4月〜12月8:30〜16:30(受付最終は15:30)。ただ、6〜9月は17:00まで(受付最終は16:00)。休業日は主に水曜日(いやしの温泉郷に準ずる)。
- 運賃 1500円
- 運転 所要65分 最大輸送量10台/時
- アクセス 阿波池田駅から四国交通バス祖谷線(大歩危経由)で110分。終点の久保バス停より徒歩20分(1日4往復)。車だと阿波池田から90分ぐらい。祖谷口から県道32号・出合経由(対向車との離合が難しい)で入るより、大歩危から県道45号経由で入る方が道路状況がいい。