アフリカ縦断の旅(その2 ブルンジ・タンザニア編)

 前回の続きです。今度は、ルワンダの南側に隣接しているサハラ以南アフリカで珍しいイスラム国のブルンジ、そして東アジアでケニアと並ぶ大国になっているタンザニアです。
 ちなみに、前回のエントリーから1日半経っていますが、Google Analyticsで見ている限り、「その1」のページビュー数は"18"。同日に書いた「郵政民営化で消えゆく簡易郵便局。3年間で299局7%の減」よりも圧倒的に少ない。むかし自分用に書いた備忘録をコピペしているだけだし、現地に行くバックパッカー以外には無縁の情報しか書いていないから当たり前なのですが……
2006-08-27ホテル・ルワンダDVD化、そして2005年秋にルワンダ・キガリの街を訪ねて。※ルワンダでの虐殺記念館体験記
2007-02-06アフリカ縦断旅行の豆知識。
2007-02-23アフリカ縦断の旅(その1 ウガンダ・ルワンダ編)
2007-02-25アフリカ縦断の旅(その2 ブルンジ・タンザニア編)
アフリカ縦断の旅(その3 ザンビア・ジンバブエ編) - とれいん工房の汽車旅12ヵ月

ルワンダブルンジの治安

 道中でなんどか国連関係者にあったが、とりあえずウガンダ南部からルワンダにかけての地域は問題がないそうだ。ブルンジにかんしては北部エリアで活動しているグループがまだ一つあるようだが、たいていの場合は落ち着いているという(道路沿いに500m間隔で兵隊が立っているのには驚かされるが)。国連の文官やNGOの人たちもフツーにYahoo!バスで行き来していた。ただ、状況は刻一刻と変化しているようで、私が通過した数日後にブルンジュラとムバンダで兵隊がゲリラと思われる人たちを射殺する事件もあったようだ。
 あと、旧ザイール行きのバスはキガリブジュンブラから出ており、移動は不可能ではない。ただ、国連の文官や他国から来ている軍の方によると、散発的に外国人を巻き込む誘拐などのトラブルが発生しているらしい。何がおきるのか分からない状態なのでザイール東部に行くのは絶対止めてくれ、とのことでした。

ブルンジ 1$=闇1050fr(国境・マーケット付近)

 ここはイスラム国。ラマダンの最中に行ったのですが、陽が落ちた後でも食事をするところの確保が大変でした。意外とフレンドリーな人が多く、3日間のトランジットで行ったのが勿体なかった。

ブジュンブラ
ルワンダ国内からブルンジへ行く直行バスは1日1本。Yahoo!バスがミニバスと中型バスが続行運転。キガリ7:00→ブタレ9:30→国境10:20→ブジュンブラ・マーケット近く14:40。私はブタレから乗ったが、バス会社はブタレ中心部のスーパーマーケットの真向かいにある。ブタレ〜ブジュンブラ2500fr キガリから来る便に途中乗車する形になる。オーバーブッキング気味。乗客20人のうち半数があぶれた。別な場所からミニバスもあるようだが、未確認。
・国境でトランジットビザ3日間有効が即時で発給。国境付近とブジュンブラ中央市場では1ドル=1070frの闇両替可能。市中では1$札が1000frとして使用可能。
・首都としてはかなり寂しい街。中央市場ではそれなりに食料品や生活品は揃う。市場の南側に中級ホテルあるが25ドル以上と高め。市場の西側徒歩10分のところの宿が10ドル。
・町の南側にあるMbwiza地区が安宿街になる。中央市場から徒歩15分、市バスで150fr。ミモザGH 6000fr(Hシャワー・バスタブ共同 オススメ)。サンミッシェルホテル15000fr。Hotel Le Metropoleは5000fr(状態は?)。この地区は食事するところが少ないので注意。

ブルンジからタンザニア国境へ
・中央マーケットの西側を南に5分ほど行くとミニバスが集中するl'Enseignementがある。ここを右に曲がりガススタンドに併設されたパン屋がバス会社Buragare Agence de Voyageとなる。ブジュンブラ8:00→Nyamaza Lac10:00→マバンダ(Mabanda)10:30→Makamba、3500fr。これをマバンダで下車し、乗り合いタクシーを乗り継いでタンザニアの国境へ向かう。
・マバンダのバス停から山側に徒歩5分のところにイミグレあり。トランジットビザ所持の場合、入国時にもらったビザ代のレシート提出の必要あり。
・ここからタンザニア国境まで18km。その間、クルマをチャーターする必要あり。一台8000〜10000frが相場。ブジュンブラ発のミニバスから国境を目指す人たちが十数人いたので適当にシェアすればいい。ポリスが賄賂をとろうと近づいてくるので注意(私の運転手はヤラれていました)。国境の手前1kmのところのブルンジ側の事務所でクルマを降ろされ、1kmほど徒歩(ポリスに賄賂を払えば国境まで連れて行く。)。

タンザニア 1$=1100sh(少額1000〜1050)

 ケニアと並ぶ東アフリカの観光地。国立公園や世界遺産になっているセレンゲティやンゴロンゴロなどでのサファリーが人気ですが、ケニアであちこち回ったんでここではオミットしてしまいました。アフリカでは珍しく、安価でウマイ飯が食べられる貴重な国です。

ブルンジとの国境からキゴマへ
・国境そばにタンザニア側イミグレあり。ビザを発給50ドル。15日間有効のトランジットだと30ドル。ブジュンラからやってきた人たちで意外と混んでいる。
・ムバンダから国境にかけて両替屋は見あたらず。タクシーに同乗した商人にチェンジしてもらった
タンザニア側ゲートでキゴマ行きミニバスが待機している。13:50発(ブルンジ時間12:50)。乗客の半数はブジュンブラからの乗り継ぎ客。3000sh(米ドルで払うとイヤな顔をされた)。キゴマの駅から2km離れた国道沿いのミニバスターミナルに16:30着。

☆キゴマ
コンゴルワンダブルンジを管轄する国連の拠点がある。難民キャンプもあるし、京都大学が関係しているゴリラの保護区もある。タンザニア北西部の中心都市だが、ダルエスサラームや首都ドドマへのアクセスは極めて悪い。外人が多い割には飛行機も鉄道も本数が少なくて予約が入らない。バスの場合、タボラやムワンザへ行ってから別のバスに乗り換えるのがベター。
・キゴマの安宿や商店は道路沿いのこの近くに密集。キゴマ駅前までは2km。
・駅前の両替屋は16:00で閉店。その真向かいの衣料店でも公定レートで両替してくれた。駅前の銀行ATMでVISAキャッシング可、NEW KIGOMA HOTEL 3000sh(シャワー共同 設備不良で断水中)
・見所はタンザニーカ湖側の漁港カトンガ。ミニバスで200sh

☆キゴマ→ダルエスサラーム
・キゴマ発のダル行き列車は火・木・日の18:00発、翌々日7:00にダル着というダイヤ。タボラでムワンザ発の基本編成と連結されて20両編成でダルへ向かう。ただ、機関車・線路の整備不良から10時間程度の遅延が常態化している。火ダル発12時間遅れ、木キゴマ発13時間遅れ、金ダル発20時間遅れ....って状態でした。私の列車も、ダル着は15時間ぐらい遅れて22時でした。
・1等も2等もキゴマでは2週間先まで予約で満杯。駅長持ちの裏枠も10日先までダメ。打開策としては、タボラまでの切符一等18500shを買い(比較的余裕あり)、タボラ到着後にムワンザ発編成にいる列車長と交渉しダルまでの切符を売ってもらう(タボラで確認すると車掌長は2等6人分の枠を持っていました)。それでもダメならタボラからダル行きのバスを探すというのも手です。
・食堂車も付いていて2000sh〜 途中駅で串焼きやタマゴ、パンなどの売り子が多数寄ってくる。停車中のコソ泥に注意。
・旅行人のここのスレを見ると、2月12日現在、ドドマ〜キゴマ・ムワンザ間しか動いていないらしい。

ダルエスサラーム
・ダルの宿 インド人街 サファリーインS10000sh ジャンボインS13000sh(共にHシャワー付き)、ホリデーインS8000sh 駅近くのポップインS4000sh(シャワー別)、インターナショナルS20000。23時ぐらいまで中級レストランやファーストフード店が開いていて賑やか。食事には困らない。
ザンジバル行きのフェリーは11:30発が20ドル、12:30発が25ドル、高速船は5本35ドル(港湾税込み)。乗船〆切となる30分ちょっと前に行くと5ドルぐらい引いてくれることも。
潮の関係からかフェリーで6h(定時3.5h)、高速船で2h(1.5h)かかった。発時刻も30分前倒しに変更。要確認。

ザンジバル(@タンザニア)
・アフリカ大陸と離れているちょっと大きめの島。1963年にザンジバル王国としてイギリスから独立して国連にも加盟するが、一週間後にタンガニーカ、今のタンザニアに吸収されてしまった。かつてダウ船によるアラブとの交流が盛んな貿易拠点であり、今でもイスラムの色彩が濃い。
・最大の見所は、市街地中心部の旧市街。通称、ストーンタウン。石造りの建物で狭い路地が埋め尽くされ、世界遺産にも指定されている。ただ街をブラブラしているだけで十二分に楽しい。
・船が港に着いたとき、簡単な入国検査があるがパスポートにスタンプを押される程度。客引きがウザイ。
・ストーンタウンの宿 パールGH 10ドル→8ドル オススメはアネックスⅡGH 20ドル→10ドル(パールから南西に徒歩2分)。10月はオフかつラマダンなので各宿とも割引中。
・市場周辺と海岸沿いでは夕方以降、タコ50shやイカ100sh、ツナ200sh、ロブスター1500shなどをフライにして香辛料をまぶしたおつまみが屋台で売られる。店が数十軒並んでいる姿は壮観。ここもイスラムの街ではあるが、ラマダン時でもレストランは開いている。
アフリカ縦断の旅(その3 ザンビア・ジンバブエ編) - とれいん工房の汽車旅12ヵ月