押井守の新作は「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」か……

katamachi2007-06-21

 押井守の新作が公開されるそうです。

世界が注目するアニメ界の鬼才・押井守監督(55)が、次回作として森博嗣の小説「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」を映画化すると20日、東京都内で開いた会見で発表した。公開は来年。「愛と生と死の物語。若い人に、生きることの意味を伝えたい」と熱く語った。(アサヒ・コム編集部)
鬼才・押井守、次回作を熱く語る、朝日新聞、2007年06月20日

思春期の姿のまま大人にならず、永遠に生きることを宿命づけられた「キルドレ」と呼ばれる子供たちのドラマを通して、今を生きる若者へメッセージを伝えたいという。
押井守監督に聞く 新作アニメ「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」、読売新聞、2007年06月20日

 「若い人に、生きることの意味を伝えたい」か……なにか凄い心境の変化だなあ。20年ぐらい前までの宮崎駿みたいなコメントを彷彿させる。
 押井守の数少ない"青春映画"(?)といえば、1991年公開の実写「地獄の番犬ケルベロス」(本人は「Stray Dog」というのを希望していたらしいが)を思い出します。
 売り物のプロテクトギア50体が勢揃いするのはわずか1カットのみ。途中から"台湾ノスタルジア紀行"って感じになってしまった作品に当然お客さんがやってくるはずもなく、担当していたフジテレビのOプロデューサーはこの一作で首が飛んでしまったとか。あの時とは段違いの制作費が用意されているだろうに、あんなのを造ってしまったらワーナーや日本テレビや製作委員会の方達は激怒するんだろうな。そうした作り手の裏切りもまた楽しみの一つなんですが。
 気になるのは、読売の方の記事の「でも、一人称で書かれていたから、映画にするのは無理だという直感が働いた。映画というのは視点をたくさん必要とするので、一人称だと成立しにくい。」とコメントしている点。確かに押井のスタイルとは違う。これまでも主人公目線で映画を組み立てていく宮崎駿の手法をワンパターンと指摘していたと記憶している。
 はたして、原作の要素をどうやって映像化していくのだろうか。ああ、だから「世界の中心で愛を叫ぶ」の脚本に参加した伊藤ちひろという25歳の女性脚本家を招いたのかな。去年、中東からの帰りにエミレーツ航空の機内プログラムで上映していたんでシートの液晶テレビで鑑賞しました。そんな時じゃないと永遠に見ることはなかったと思いますが、意外にいい映画でした。