茨城交通湊線は「ひたちなか海浜鉄道」に。そして公募の新社長は……
4月から湊線(勝田―阿字ヶ浦、14・3キロ)を運行する第3セクターの新会社の名称が「ひたちなか海浜鉄道」となることが決まった。公募していた社長に、富山県高岡市の3セク鉄道会社「万葉線」総務課次長の吉田千秋氏(43)が就任することも決まり、湊鉄道対策協議会(会長・本間源基ひたちなか市長)は「会社の基礎が固まり、ようやく“船出”の態勢が整った」としている。
湊線新たな船出 新社名「ひたちなか海浜鉄道」読売新聞、2008.02.06
他のニュースも含めてまとめてみると、
- 新しい第三セクター会社の名前は「ひたちなか海浜鉄道」(150通の応募)
- 路線名として「湊線」の名前は維持
- 新社長には68人公募があった中で、万葉線会社総務課次長(46歳)が選ばれた。経歴は1988年富山地方鉄道に入社→2002年に万葉線へ移籍
- 万葉線は、加越能鉄道(富山地鉄系)の軌道線を継承して誕生した高岡市中心の第三セクター会社。利用者が100万人を割って廃止の話もあったが、2002年に新会社へ移行。2005年度は114万人。
ということらしい。
これでうまく再生できていけるといいなあと思います。
気になるのは社名の応募者が少ない点。ひたちなか市民がどれだけ自分たちの課題であると意識するのかどうかが再生のポイントになるんでしょう。それは銚子電鉄や高千穂鉄道なんかと同様ですね。
もう一つ、新会社では新車の投入も発表されていますので、鉄道マニア的には現在在籍している国鉄型気動車がどうなるのかな。新会社として再生されていくのなら、まあ、旧型の気動車を動態状態で残せないですよね。まあそれは仕方ないんだろうな……という気持ちはあります。
この公募ひたちなか市湊鉄道対策協議会のホームページに募集要領が載っています。鉄道会社での経験は問われていませんし、「報酬等 年俸700万円程度」とあったのでちょっと色気を感じたのです。
ただ、
応募資格
5 心身が健康であること。人格が高潔で、人間性が豊かであること。
とありました。ああ、それじゃあオレはだめだ(T_T) と諦めざるを得なかったのですが、それはまた別の話。
<参考>
秋に向けての地方鉄道の動き
廃止問題に揺れる茨城交通に行ってきました。 - とれいん工房の汽車旅12ヵ月
あと、今月か来月、千葉県のいすみ鉄道でも、社長公募の結果発表が行われます。日本経済新聞によると、「千葉県のいすみ鉄道、社長公募に325人」、千葉県外からの応募が203人で、「応募者の最高年齢は76歳で、最年少は21歳」とあります。ここらはどこまで本気だったんだろう。こっちも年収は700万円……う〜ん、やっぱ高いか安いか微妙なところ。