島根県では113系が「新タイプの電車」と呼ばれているらしい

 寝る前に鉄道関係のニュースを巡回していると、島根県絡みの鉄道話でいくつか驚かされることがありました。

 JR米子支社は、西出雲発米子行きで運行する通勤ライナーの車両を三月十五日のダイヤ改正を機に、通勤型電車に変更する。特急やくも号の車両を利用、グリーン車も開放していただけに、常連客からため息も漏れる(中略)
 十一年前に登場し、二〇〇一年七月からは、やくも号の車両を特急時と同じ六両編成で運転。グリーン車一両も、定期券のみで利用でき、一日平均四百人が乗車する。
 今回、この車両が使えなくなったのは、やくも号ダイヤ変更のためで、運用の合間を縫っての通勤ライナーへの転用が困難となった。通勤時間帯は車両数に余裕がないため、通勤型電車四両を増備して対応、始発は出雲市に変わり、発車が十三分早まる。四両で定員(立ち席込み)は五百四十四人に増えるが、座席数は三百二十六から二百六に減る。 
特急車両の通勤ライナー3月まで'08/02/06 山陰中央新報

 という記事を以前に見ました。381系6両編成で、一日平均400人となると、定員をオーバーすることもあるんだろうか。そんなに人気があるのに通勤電車に変更するなんてもったいないし、特急停車駅を一つ増やしてもなんだし、サービス低下だなあ
 ……と思っていたら、下に続報。

 三月十五日のJRダイヤ改正で、特急車両での運行が廃止される通勤ライナー(西出雲−米子間)用に、通勤型電車四両が二十一日、JR米子支社に配備された。同支社では初のタイプで、ダイヤ改正後に通勤ライナー専用車両として運行する。配備された電車は113系と呼ばれ、湖西線など関西圏で使っていた。
通勤ライナー用に新タイプの電車配備''08/02/22 山陰中央新報

 タイトルの「新タイプの電車」に釣られて山陰中央新報のサイトに行ったのですが、えっ?

  • 配備された電車は113系と呼ばれ

 えっ? これが新タイプ??
 確かに島根県を走るJR電車は115系か381系しかないので、113系が"新タイプ"というのは間違っていない。
 113系でも転換クロスに改造済み、比較的新しいヤツを持っていったのだろう。113系115系と何の差があるのか多くの人は違いが分からないと思うけど、いちいち説明するのも面倒。「新車」ではないが、「新タイプ」というのはウソを報じているのではない。「各車両とも片側に三カ所のドアがあり、混雑時も乗降しやすくなると思う」とのコメントも正しい。

 でも、なあ。新タイプ?
 この車両に関しては違和感のある表現だ。その後の利用者の反応は想像つくが、とりあえず改正後の続報を楽しみにしたい。
 もう一つ、気になるのが「「いつも降りる人がいないので…」停車し忘れ駅通過」という産経の記事。日刊スポーツにも同じのがあるので時事か共同のリリースなんだろう。

 21日午後0時45分ごろ、松江市宍道町のJR木次線南宍道駅で、備後落合(広島県庄原市)発宍道行き普通列車が停車せず通過、次の宍道駅まで走行した。けが人やダイヤの乱れはなかった。
 JR西日本米子支社によると、男性運転士(50)は南宍道駅を通過後、すぐ停車駅であることに気付いたが、「いつも乗り降りする人がほとんどおらず、運転を続けるのが得策と考えた」と釈明。乗降客はいなかったとみられ、乗客10人から苦情もなかったという。

 勘違いして通過しました。すみません。という恐縮したコメントでなく、「いつも乗り降りする人がほとんどおらず、運転を続けるのが得策と考えた」という釈明がまたいい味出している。乗降客もおらず、苦情もないのに、どうしてこれがバレたんだろうか。凄く気になる。
 もう一つ、島根の鉄道ネタ。「菅井君と家族石 THE MOVIE − 映画作品紹介」。

島根県在住のソウル・ファミリー、菅井家。全員無職のため、極貧生活を強いられているこの一家は、相変わらずハングリーでソウルフルな日々を送っていた。そんなある日、TVの鉄道ロマンアニメを見て、すっかり感動した兄ちゃんは、自分も機械の体が欲しいと騒ぎ出す。

 蛙男商会FROGMAN会長が自主制作したFLASHアニメか。もうすでに全国公開しているんだなあ。なんで島根県が舞台なんだろう。
 「TVの鉄道ロマンアニメ」って、あれだよね。ほれ、伊賀鉄道とか泉北高速鉄道とかでもよく似たキャラの電車が走っている、博覧会とか自治ハコモノ展示なんかでもお馴染みの例の人原作のアニメなのかな。3月にリリースされるEXILEのアルバムに、映画「銀河鉄道999」で主題歌として使われた「銀河鉄道999 (THE GALAXY EXPRESS 999)」が収録されるらしい。やっぱ、今年も「鉄道ブーム」は続いているということになっているんだろう。たぶん。