ルーマニアの蒸気機関車。そして旅に出るための準備&最近買った本

katamachi2008-04-21

 水曜日の深夜の便で海外へ行きます。
 とりあえずの行き先はトルコ・イスタンブール。そこから鉄道を乗り継ぎ、ルーマニアモルドバブルガリアを回る予定。
 「なんでそんな国に行くの?」と家族や知人たちから尋ねられました。特に深い理由はなかったのですが、あえて言うなら今まで行ったことがないから。
 ただ、ルーマニアの鉄道について調べてみると、「Mocanita News and Update 」というサイトを見つけました。ウクライナ国境に近いマラムレッシュ地方のビシェウ・デ・スス(Viseu de Sus)で今でもナローゲージの森林鉄道が走っているんですね。1910年製のOrenstein&Koppel社製の“Mariuta”。10年ほど前に廃線になったと思いこんでいたのですが、2005年から復活したらしい。しかも、幸いなことに、イースター休みにあわせて、4月26日から5月1日まで運転しているのだとか。
 うへえ、これは僕の旅程とぴったしじゃないですか。海外に行くときはいつも飛び込みで現地へ行くのですが、下調べしておいて良かった……。
 来週の今頃はコッペルに乗りながら撮影でもしているのかな……かなり楽しみ。
ルーマニアの辺境を走るモカニツァ森林鉄道へ行ってみた(前編) - とれいん工房の汽車旅12ヵ月→結局、2008.4.30に行きました。


 ついでに、旅にあわせて、あるいは本屋で衝動買いした本。

A28 地球の歩き方 ブルガリア/ルーマニア 2007~2008

A28 地球の歩き方 ブルガリア/ルーマニア 2007~2008

 とりあえずは「歩き方」。マイナーなブルガリアルーマニアのガイドが出ているのは有り難いのだけど、安ホテル情報は皆無だなあ。民泊とかも完全にスルーされている。まあ、今のダイヤモンド・ビック社にバックパッカー向けのデータを求めても仕方ないのだけど……
Lonely Planet Romania & Moldova

Lonely Planet Romania & Moldova

 やっぱりロンプラを買っておかないとダメだなあ。ナローの森林鉄道が走っているビシェウ・デ・ススという村もきちんと掲載されている。モルドバ情報があるのも有り難い。
トーマスクック ヨーロッパ鉄道時刻表 08初夏号

トーマスクック ヨーロッパ鉄道時刻表 08初夏号

 ヨーロッパ版のトーマスクックを買うのは久しぶりだ。そもそも、ここ8年ほど、ヨーロッパに足を踏み入れたことがほとんどない(昨冬、ミラノに半日いただけ)し、こっちの鉄道もどんな風に変わっているんだろう。東欧の路線にもちゃんとした編成は投入されているんだろうか。
「最長片道切符の旅」取材ノート

「最長片道切符の旅」取材ノート

 宮脇俊三の"新刊"。彼の第二作目「最長片道切符の旅」のルポの時に本人が書きためていた取材ノートを転載している。同時に、新潮社から単行本が復刊されている。こういう形でまとめられたのは、宮脇フリークの一人として興味深い。あとは、読者が「あたかも宮脇俊三の眼となり耳となり、あるいは舌となって、一筆書きの旅を追体験できる」(p.311)中で、何を感じ、何を思うかが問われてくる。ただの懐かしさだけで語られたくないなあとは思うのだけど、30年後の今、どのように本書が消費されるのか。そこらも気になるところである。
 個人的には、発売日は「2008年10月1日」にして欲しかった。
私家版・ユダヤ文化論 (文春新書)

私家版・ユダヤ文化論 (文春新書)

 内田樹のブログが面白かったので、この人の本をいくつか読んでみようと思った。なんとなくルーマニアに持って行くには良さそうかな。
ういういdays(6) (バンブー・コミックス)

ういういdays(6) (バンブー・コミックス)

 連載ものの続刊。犬上すくねはイイです。 そーいや買うの忘れていたんで、購入。「『(寝台車)復活の道』を筆者なりに提言したい」とあるし、一見すると、積極的に鉄道復権策を語っているようにも見えるのだけど、本心は別なところにあるんだろうな。まあ、そこらのギミックと偽悪的なスタンスは川島氏のいつもの調子だから、それをネタとして楽しめる人にはオススメ。寝ることはできても眠れるとは限らない - 一本足の蛸が本書の感想として面白かった。
それでも町は廻っている 4 (ヤングキングコミックス)

それでも町は廻っている 4 (ヤングキングコミックス)

 これもシリーズもの。一本目の嵐山財宝調査隊は81ページという長さに途中ダレたけど、二本目以降は楽しく読めた。石黒正数キャラの可愛さと緩さと切なさは魅力的。でも、さっき人様のブログとかを検索していたら、初連載の
アガペ 1 (MFコミックス)」つて、石黒好きの間でもあんまり評価されていないんですね。四年前、これを表紙買いしてハマって、石黒の名を知った僕としては複雑な心境なのですが。
つぶらら (3) (アクションコミックス)

つぶらら (3) (アクションコミックス)

 ちょっと百合な香りのする女子高生の話。山名沢湖の絵柄とか感性は好きなんだけど、物語運びには好き嫌いはあるかも。このシリーズのノリはちょっと僕の守備範囲外かも。
グレゴリ青山の もっさい中学生

グレゴリ青山の もっさい中学生

 今は亡き月刊「旅行人」読者にお馴染みのグレゴリ青山の新作。関西系の情報雑誌に活躍の場を移して久しいけど、このようにコンスタントに単行本が刊行されるのは有り難い。個人的には「旅のグ」のようなエッセイ系の作品の方が好きです。