9日前にルーマニアの奥地で5分ほど会話した人が、今日、はてなにやってきた

katamachi2008-05-09

Daniel 2008/05/09 15:42
 Great story! Some other pictures from April 30, May 1st.
http://www.cffviseu.ro/apr-may08.htm
「ルーマニアの辺境を走るモカニツァ森林鉄道へ行ってみた(前編)」のコメ欄

 さっき、自分のはてなの日記を見ていると、コメ欄にヨーロッパからの書き込みがあった。もちろん英語。
 昨晩、ルーマニアのヴィシェウ・デ・スス(Viseu de Sus)にある「モカニツァ森林鉄道」(Mocanita)についての訪問記を書いた。それに対するレスだった。
 正直、海外鉄道について関心のある層は、鉄道マニアであってもあまり多くはない。僕の日記をときどき訪れていただく方でも、昨日の内容はスルーした方は多いと思う。ましてや情報が少なく、興味も薄いルーマニア。首都のブカレストから600km離れたウクライナと接する辺境の地。日本のガイドブックでは無視されている。ここの鉄道について書いた日本のホームページは一ヶ所のみ、ブログも検索した限りは一件のみ。ヨーロッパで最後の現役蒸気機関車(除く動態保存機)だったという割にはあっさりとしたものだ。せめて僕の知り得た情報を検索エンジンで調べて、現地を訪れる日本人が一人でもいればいいな。そう思って、日本に帰国した夜にもかかわらず、早々に文章と写真をアップした。もちろん日本語で。
 なのに、書き込んで半日ほどで海外から反応が。GoogleAnalyticsを見ると、ブカレストからアクセスがあったことが分かる。
 リンク先を辿ると……ああ、僕が4月30日の朝にここの鉄道の機関車庫の前で会ったドイツ人(だったと思う)じゃないですか。
 確か、この小さな森林鉄道をサポートするメンバーの一人とか言っていたけど、なんだホームページを作っているのも彼だったのか。
 で、上でリンクしたページ。一つ目の写真と二つ目の写真(下)って、僕の隣で写していたヤツじゃないですか。これは1910年製のMariuta号。もう百年近くも現役で頑張っている天然記念物もののロコです。

 5分ほど英語で立ち話をしていただけ。なにか用事があったらしく、30分後に発車した列車には乗ってこなかった。代わりに、その翌5月1日、Elvetia号が牽引した列車を撮影し、その画像を公式ホームページで発表している。で、彼たちのホームページへのリンク先を辿ってきて、ここの日記までやってきてくれた。翻訳機能のあるホームページからアクセスして読解を試みようとした形跡もある。
 もちろん彼は日本語なんか理解できるはずもない。通りすがりのアジア人とは偶然の出会いに過ぎなかった。
 でも、今日、はてなで再会することができた。彼の言うとおり、"Great story!"だ。
 蒸気機関車好きで、ヨーロッパの最果ての森まで訪ねてきて、そして彼の愛する小さな鉄道をわざわざブログで報告した僕に対して最大限の関心を持ってくれたのだ。
 なんだか、いま、凄く幸せな気分なんですが、それはまた別の話。