「遊覧鉄道で眠りたい!」完成&『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』を見た話

katamachi2009-08-15

 13日の夜に夏コミ新刊が自宅に届いていました。東名高速道路が一部不通になってはいますが、よっぽどのことがない限り大阪の印刷所から東京まで運ばれる……はずです。
 お品書きは以下のとおり。

  • 「遊覧鉄道で眠りたい!」 700円 84ページ

 鉄道っぽいけど鉄道ではない"遊覧鉄道"をいっきに紹介。自家用のケーブルカー、自家用のモノレール、ダムやトンネル建設現場に蘇ったインクライン、遊園地の遊具……など盛りだくさん。

 会場は東京有明ビッグサイト。8月16日(日曜日)、の西地区(西1館)"ね"-13bの「とれいん工房」で10:00から16:00まで売っています。と、夏コミ新刊は「遊覧鉄道で眠りたい!」です。 - とれいん工房の汽車旅12ヵ月の情報とほとんど同じですね。



 と、言うよりも、「ヱヴァ」ですよ。「ヱヴァ」。
 公開から一ヵ月半遅れですがようやく見てきました。
 自分の私事や同人誌作成でドタバタしていたんで見に行く機会をつくれず、アニメ趣味の世界からもとんとご無沙汰していたんで、アスカの名前の一部が「式波」となつたのと、新キャラが一人出たことぐらいしか予備知識はありませんでした。
 で、さっき渋谷の映画館で21時の回を見てきたんですが、ほのぼのムード満点の穏やかな映画でした。テレビシリーズのリメイクを見ているんだけど、いい意味で裏切られる作品でした。

(↑渋谷の映画館の前に掲げられていた看板。ここは売春目的の出会い系サイトでは最大手であるとどこかで聞いたことがあるような。「ヱヴァ」で救われなかった人も救ってくれるんですかね)
 キーワードは、「彼氏彼女の事情」。今作の日常的なシーン、学園モノ風のシーンで、同作で使われた音楽がそのまま繰り返し再使用されているんですね。

彼氏彼女の事情 (1) (花とゆめCOMICS)

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彼氏彼女の事情 VOL.1 [DVD]

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 「彼氏彼女の事情」は、「ナディア」「エヴァ」に続く庵野のテレビシリーズで、ヤング向け少女漫画を原作にしたアニメ作品。原作者や原作ファンからも一定の評価を受けた。
 ……はずなのに、「エヴァ」のときほどは話題を呼ばなかった。「エヴァ」を大絶賛した評論家モドキの人たちも、SFモノじゃないからなのか、自分を救済してくれる作品ではなかったからなのか、ほとんど誰も語りませんでした。
 誰でもわかる尖がった作品ではなかったからかな。いい作品なのに。
 個人的にはかなりハマったし、たぶん「エヴァ」以上に好きな作品だったので意外といえば意外でした。


 「ヱヴァ 破」では、そのアニメの音楽が使いまわされている。かなりしつこく、「カレカノ」と同じ曲がかかっていました。
 ここまでしつこいと、何か意図があるんでしょうね。監督と音楽が同一人物だから使い回しした……という単純な理由ではない。
 日常シーンの演出に時間を割くことが出来ないという問題。「カレカノ」の日常シーンで流れていた曲を転用することで、その不足を補おうとした。必要以上に、ほのぼのとさせるシーンが続いた。それが別な意味で、後半の30分ほどの間で生きてくるんですよね。
 ラストのラスト。場内で軽く笑いが起きたのもそれが関係しているのかも。


 って、オレの同人誌とまったく関係ない話ばかりになったんだけど、それはまた別の話。<追記>
 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』と僕の同人誌との共通点。
 劇中、第三東京市の工事現場や基地内でたびたびインクライン・ケーブルカーが登場してきます。傾斜になっている工事現場や運河などで貨物を運搬するための運搬器具です。
 「遊覧鉄道に乗ってみたい!」では青森県竜飛の青函トンネル記念館のケーブルカーや神奈川県宮ヶ瀬のインクラインも登場してきます。いずれもトンネル・ダム工事の現場で使われていた施設を再利用したもの。どこか作中で使われる工事用ケーブルカーっぽい雰囲気が満点なんですね。「ヱヴァ」を追体験したい人はぜひ僕の新作を
 ……って、かなり強引なセールスポイントでした。