「新・鉄道廃線跡を歩く」が発売されました。

katamachi2010-03-30

 本日3月30日、JTBパブリッシングから新刊「新・鉄道廃線跡を歩く」が発売されます。
 廃線ブーム、そして廃墟ブームの火付け役となった同社の旧シリーズ第1巻が刊行されたのは1995年だから15年前。それから10作品が発行されてきました。今回はそのリニューアル版となります。
 発売されたのは「北海道・北東北編」「南東北・関東編 」「北陸・信州・東海編」「近畿・中国編 」「四国・九州編 」の全5巻。各巻の冒頭にあるのは宮脇俊三に代わって編者となった今尾恵介の「地形図でたどる廃線跡」。その後、旧版から選りすぐられた約50線×5巻=約250線が写真新撮りで掲載されています。
 僕は旧版の第3巻から第10巻まで参加させてもらっており、そのご縁で、今回も「近畿・中国編」51線のうち14線の執筆に携わりました。
http://www.rurubu.com/book/detail.aspx?isbn=9784533078613

新・鉄道廃線跡を歩く4 近畿・中国編

新・鉄道廃線跡を歩く4 近畿・中国編

 掲載している内容は9割方、旧シリーズと同じなんですが、最初の刊行から6〜15年経っていますからね。廃線跡のゲンバはかなり様変わりしています。当時、フォローできていない物件も多々あります。なんで、取材も写真も文章もゼロからのやり直しでした。
 最初の取材に淀川貨物線跡へ入ったのは10月下旬。以降、断続的に近畿各地を回りましたが、取材日を捻出できず、なかなか順調にはいきませんでした。切羽詰まってきた12月は毎週末取材。大晦日も取材。正月も3日から取材。
姫路モノレール手柄山駅跡で封印されてきたロッキード式モノレールを見る。 - とれいん工房の汽車旅12ヵ月
あけましても関西の鉄道廃線跡をあちこち歩く仕事 - とれいん工房の汽車旅12ヵ月
 この間、「オタクが趣味を断念するとき。 - とれいん工房の汽車旅12ヵ月」で書きましたように、引越→入籍→結婚式→慰安旅行.....という人生の節目となる出来事が続いたのですが、本書の〆切と見事にバッティングしました。引越翌日に取材。結婚式前日&当日&翌日に原稿執筆。慰安旅行当日午後まで執筆。あらゆる意味での修羅場が続きました。
 先週末、東京で完成本5巻をいただき、今、パラパラとページを捲っています。
 サイズがB5版と大きくなったこともあり、掲載写真はそれなりに大きくなっています。文字や地図も見易くなりました。それでいて定価は1800円に据えられており、お得。あと、地域別にまとめられているので、一冊の本としてはかなり読みやすくなっています。
 惜しむらくは、せっかく姫路モノレールのプレス取材に混ぜてもらって手柄山駅でロッキード式モノレールを撮ってきたのですが、ページ割りの関係でモノレールの写真が白黒ページになったこと。なんで、カラー写真を載せておきます。
 あっ、もう一つ。完売していた「おおさか東線と城東貨物線」の再版ができて、先週末から大阪梅田の旭屋書店本店でまた置いてもらっているのですが、それはまた別の話。





新・鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編

新・鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編

新・鉄道廃線跡を歩く2 南東北・関東編

新・鉄道廃線跡を歩く2 南東北・関東編

新・鉄道廃線跡を歩く3 北陸・信州・東海編

新・鉄道廃線跡を歩く3 北陸・信州・東海編

新・鉄道廃線跡を歩く5 四国・九州編

新・鉄道廃線跡を歩く5 四国・九州編