第3回王滝森林鉄道フェスティバルが凄かった!後編(第4回は3年後)

katamachi2010-10-13

 10月10日、長野県は木曽の王滝村松原運転公園内にある「王滝森林鉄道」の運転会に参加した話の続きです。前回は下のリンク参照。
第3回王滝森林鉄道フェスティバルが凄かった!前編(第4回は3年後) - とれいん工房の汽車旅12ヵ月
 12時半に再び会場に戻ってきました。
 12:10に運材列車が往復し、その後、運行はお休み中のようです。岐阜から持ち込まれたミニ列車に乗ったり、線路の上を歩いたり、写真や模型の展示を見たりして時間潰し。
 12:50にホームへ行くと、次の運転の準備が始まっていました。僕らの乗る列車も出発の準備をしています。

 小さな手製の木造ホームへ上がり、車内に入ります。

 やはり小さいですね。この狭さもまた味があるものです。誰が乗るのかちょっとドタバタがあったようですが最終的に18人が乗車。

2時間半待ち、ついに木曽森林鉄道のDL+客車列車に乗れる!

 12:59、定刻より1分早くスタートです。

 いっせいにマニアさんや観光客がカメラを構えます。それを縫ってゆるやかなカーブを曲がっていきます。
 ここからしばらく水路の側を走ります。木曽川の支流をイメージしているのでしょうか。昨日の大雨の割には水が少ないですがそれはまあご愛敬。

 5分ほど走ると、カーブのついた木材橋を渡り、さらに踏切を越えていきます。
 緑の芝生に覆われたエリアをくねくねカーブしながら走っていきます。
 13:06、折り返し点に到着。
 着いた途端、デッキにいるスタッフが連結器を外し、機関車は離れていきます。

 側線を使って機回しして、今度はエンドを変えて再び連結。

 ところが、「うん、バッファーがないぞ!」との声が。連結する際の緩衝器を付け忘れたみたいです。

 でも、大丈夫。
 反対側の連結器のバッファーをもってきて事なきを得たようです。
 やがて、続行してきたモーターカー3台が側線に次々と到着します。

 13:12、各車が到着したのを受けて、僕たちの機関車は出発します。

 帰りは早くて5分でホームに到着。
 ちょっと名残惜しいけど、これでおしまいですね。
 再び機関車は客車から離れ、側線を使って機回しをします。ポイントとの位置関係もあって、スタッフ数人が客車を手で押して奥の方に詰めていきます。

 そして再び連結。

 その間、モーターカー3両がやってきます。
 ここらの作業の素早さはお見事!と言うばかり。当時もこんな感じで入れ換えをしていたんでしょうね。現役時代、リアルで見たかったなあというのが正直なところです。
 続いて13:30の便が発車していきます。

 動態保存のために尽力してきたグループやOBたち、そして地元のスタッフなんかが運営してくれているのですが、みんな楽しそうですね。
 往復してきた後、13:50のモーターカーに僕たちは乗ることになりました。調子の良くないという4番はお休みというので、関西電力のモーターカーに乗りました。

 今度は13:50発。定員4名。
 線路の上にビール箱を置いてくれます。出入り口は最後部のみ。こっから乗ってくれ、ということみたい。
 小型客車とは違う魅力があります。駆動は4速マニュアル車らしい。

 先頭のディーゼル列車を追走しながら走っていきます。

 ところどころ減速加速のサービスをしてもらって折り返し点に到着。

 帰ってきたのは14:04。

あと1時間、カメラを構えて走り行く風景を見ていたい

 これで帰るつもりでしたが、同伴者に拝み倒して、もうちょっと粘ることにします。


 いいねえ。何度見ても。あとはコメント省略




 ラストは、本日の〆に再び動くことになった運材列車を待ちます。
 15時発車ということで水路側で待ちましたが、機関車の調子が悪いのか、ぴゅーと汽笛はなれどもなかなか現れません。
 いつ、動くのかなあ。時計を見ながらちらちら駅の方を見続けます。
 15:19、公園の端にある丘の上に陣取った同業者たちが動き出しました。ついに動くみたい。
 それから1分後、カーブでくねくね体を揺らしながら運材列車が現れました。がくんがくん、とかなり危なっかしい足取りです。

 僕たちの前を通過したら、いきなり停止しそうなスピードに。白煙が上がっているよ...... 

 無事、折り返し地点に着いたみたいなんだけど、その後もなかなか動けなかったみたい。エンジンがうまくかからないんだろうか。汽笛はすれどもなかなか姿は現さず。
 10分後の15:34、ようやく帰ってきました。


 もう、スタッフの皆さん。ありがとう。頭を下げるしかありません。


 まだ、列車は動くかな。もうちょっと粘りたいなあ。
 と、連れ合いの顔を見たら、「もう帰りたい」と顔に書いてありました。
 2回目の乗車からもう1時間以上の時間が経っていました。しかも、午後はかなり日差しがきつく、秋の信州とは思えないほど気温が上昇していました。
 さすがにこれ以上引っ張るのは無理です。諦めました。
 この後、王滝の奥にある「王滝の湯」に入って宿へ向かいました。


 翌11日、今度は上松町にある赤沢森林鉄道に。



 その後いろいろあったのだけど、それはまた別の話。

追記

  • りんてつ倶楽部。1991年から王滝村で活動を始める
  • 会場となる松原スポーツ公園は森林鉄道の松原停車場のあった場所。ただ、ダム湖浚渫工事の土砂捨て場に使っていたので、当時の駅の高さより20mほど高い場所になる。
  • 2005年 5月に第1回森林鉄道フェスティバルを開催。11月、松原スポーツ公園内に最初の100mの線路を敷設
  • 2006年 総延長215mに
  • 2007年 総延長415mに。11月に第2回森林鉄道フェスティバルを開催
  • 2008年 総延長565mに。
  • 2009年 総延長715mに。水路を跨ぐ木橋を架ける
  • 2010年 総延長1050mに(うち本線部は832m。引込線218m。7月竣工)。10月に11月に第3回森林鉄道フェスティバルを開催
  • 目標 2kmの周回線路。さらに二倍か。遠い夢だけど、なんとか実現して欲しい。なんで、微力ながら募金してきました。
  • 2010年イベントでの稼働車。ディーゼル機関車2両(132号機と142号機)。モーターカー3両(4号機・14号機・関西電力車)。B型客車1両。運材貨車2両分

  • この記述の参考にした当日配布のパンフには「次回第4回は、2013年(平成25年)に予定しています」とありました。タイミングがあったらまた見に行きたい。