2014年3月15日JRダイヤ改正をまとめる。

katamachi2013-12-20

 さて、河北新報などの報道で「あけぼの」廃止が確定となっていた来年3月のダイヤ改正
 本日12月20日にJR各社から一通りプレスリリースが出始めています。
 毎年恒例ですが、さっそくその概要をリストアップしてまとめてみましょう。<参考>
2008年3月15日改正のニュースリリースが来た! - とれいん工房の汽車旅12ヵ月
いろんな意味でちょっと寂しいJRの2009年3月14日ダイヤ改正 - とれいん工房の汽車旅12ヵ月
2010年3月13日ダイヤ改正をまとめる - とれいん工房の汽車旅12ヵ月
2011年3月12日ダイヤ改正まとめ記事。九州新幹線以外も面白いよ - とれいん工房の汽車旅12ヵ月
2013年3月16日全国JRダイヤ改正をまとめてみる。 - とれいん工房の汽車旅12ヵ月

JR東日本

http://www.jreast.co.jp/press/2013/20131217.pdf

  • ブルトレ 「あけぼの」の定期廃止→臨時化
  • 秋田新幹線 「こまち」E6系化。320km運転のスタート
    • これにあわせて「スーパーこまち」が「こまち」に愛称名変更。短い命でした
  • 東北新幹線 「はやぶさ」も320km運転列車が大幅に増える。「はやて」からの置き換えで増発
  • 長野新幹線 「あさま」7往復にE7系(3本)を投入。4月以降、順次増やしていく
    • グランクラスはシートのみ営業」との但し書き。付帯サービスはしないということか。料金は3000円プラス
  • 高崎線 「あかぎ」「草津」をほぼすべて651系(元「スーパーひたち」)に置き換え
    • ここらも想定通りですが、1往復のみ185系で運転で残るとか。
  • 高崎線 平日通勤時間帯の特急「あかぎ」11 本を「スワローあかぎ」に改称。「ホームライナー鴻巣」を特急化で本庄まで延長運転
    • 「スワロー」ってことは、国鉄時代のシンボルマーク「スワローエンジェル」復活か……
    • という複雑な話でなく、「普通車の全座席で座席指定可能となる、新たな通勤着席サービス「スワローサービス」を導入」という話
    • 平日 朝上り2本、夕下り9本が「スワローあかぎ」化
    • 事前購入は「スワローあかぎ料金券」、車内購入は指定席特急券。事前に買ったらそれなりにやすくなるけど、事後は高め……って普通グリーン車と同じく値段に差をつけるのか
    • 平日の無印「あかぎ」は上りで上野10時着の1本のみか

http://www.jreast.co.jp/takasaki/news/docs/2014dia.pdf

JR東海

http://jr-central.co.jp/news/release/nws001357.html

  • 東海道山陽新幹線の「のぞみ」運転本数。最大10本/時化 東京駅毎時53分発
  • 米原停車「ひかり」(東京駅33分発)のN700系化とスピードアップ。続行する東京駅毎時40分、47分、50分発「のぞみ」も東京新大阪間で3分スピードアップ
    • 700系メインだった米原「ひかり」の置き換え→スピードアップ化で、続行する「のぞみ」も所要時間を短縮
  • 新幹線自販機の使用停止
    • 個人的には自販機をよく使っていたので、ちょっと残念
  • ホームライナー」増発、昼間の愛知環状鉄道乗り入れ中止

JR西日本

http://www.westjr.co.jp/press/article/2013/12/page_4970.html#

JR北海道

http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2013/131220-1.pdf

  • 「スーパー宗谷」減速運転
  • 「北斗」「サロベツ」キハ183列車の運休が継続(臨時の運転も継続)
  • 札幌、五稜郭、函館など接続時間にあわせて微妙な調整
    • 数日前に北海道知事が来春からの運転本数増をJR北海道に要請しようとしていたみたいだが、実現はしなかった。この半年、あれだけメディアでたたかれていたんだし、使用停止中のキハ183をそんなに簡単に復帰することはできないんだろうな。一年で一番必要とされる冬期に減便したままというのは大変だと思う。

JR九州

http://www13.jrkyushu.co.jp/newsreleaseweb.nsf/

  • 九州新幹線 運転本数を137本から125本に減便
  • 新大阪発着「みずほ」1往復増発、「さくら」すべてが新鳥栖・久留米停車
  • 鹿児島本線 「有明」7本/日→5本 「きらめき」31本/日→25本
    • 2011年3月で必要以上に多く設定した九州新幹線鹿児島本線特急の運行本数減が目立つ。あと、わかりづらかった「さくら」停車駅のパターンの整理。
    • ななつ星」とか各種の観光イベント列車の導入で全国ニュースにもよく取り上げられるJR九州だけど、本業のメイン事業の方では別な現状があるということに気づかされる。今後、かなりの見直しが必要なのかも。
  • 鹿児島本線など普通の運転本数見直し

JR四国

http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/13-12-20/01.htm#02

  • 高松〜松山「いしづち」の新型特急は6月以降に投入予定
  • 「いしづち」の号数を「しおかぜ」と統一。高松〜松山単独列車は100番台か「モーニングEXP●●」に。
  • 「南風」5本/時が高知発着となり、高知以西は「あしずり」と系統分割。早朝の通勤特急は廃止
  • 徳島線牟岐線直通特急の系統分離
    • ここも全体的に減量ダイヤ。系統分割が目立つのはダイヤの乱れた時の対応なのか。確かに「南風」はよく遅れていたなあ

 
 ということで、一通り、まとめてみました。
 個人的に興味深かったのは「スワローあかぎ」の制度面での話、「あさま」N7系の先行投入、米原停車「ひかり」のN700系化の効用、キハ189「びわこライナー」、九州新幹線鹿児島線特急の見直し……ですよね。もう少し深掘りしたかったのですが、時間オーバーになってしまったので、それはまた別の話

別の話。