アフリカ縦断の旅(その3 ザンビア・ジンバブエ編)

 2007-02-25アフリカ縦断の旅(その2 ブルンジ・タンザニア編)の続き。かつてイギリスの植民地でローデシアと呼ばれていた両国です。
 ジンバブエが独立したのは1980年とかなり最近になってからです。植民地政府が白人至上主義の施策を取っていて、本国からのコントロールもきかなくなっていて、なかなか自立できなかったわけです。ここ10年ほどは、ムガベ首相が白人所有の農場を収用した上に、露骨な敵視政策を展開。ヨーロッパ系の資本が逃げ出してしまい、国内政治は大混乱しています。インフレが凄まじく、2005年8月のレートは1ドル=30000ジンバブエドルだったのが、10月には90000ドルに。今はもっとメチャメチャになっているらしい。ただ、アフリカ南部最大の観光地ビクトリアフォールズを抱えており、観光客の数もかなり多い。日本から南アフリカ方面へ行くツアーもここだけは立ち寄ります。

タザラ鉄道

タンザニアザンビアを結ぶ鉄道。こちらは国営ではなく、両国の共同運行。中国の援助を受けて70年代に開通した。線路の枕木や待合室やあちこちに中華人民共和国の文字がある。ちなみに、線路の幅は1065mmでアフリカ南部各国と同じ。キゴマ方面へ行くタンザニア国鉄ケニアと同様1000mmなので乗り入れできない上に、組織も運行方針も駅の場所も発売所も別。
・ダル発カプリ・モシ(ザンビア)行きは火(キリマンジャロエクスプレス)と金(ムカバエクスプレス)の週2本。ダル15:50発→NEWカプリ・モプシ翌々日9:00。別に、ムベヤ止め普通は週に1本。意外にも終点まで定時運行、サービス・食堂車もgood
ダルエスサラームにあるタザラ駅に直接行くか、電話予約。また、ザンジバルのRivermanHotelで予約(1000Sh)もできる。当日でも空きはあったが9割方埋まっていた。
・ダル・タザラ駅の二階待合室に両替屋あり。またムベヤから数人の両替屋がコンパートメントを回る。共にレートは市中よりやや悪い程度。
・食事は食堂車や駅の物売りに。ここでも停車中に車内へ入ってくるコソ泥に要注意。食堂車では両方の通貨を使えるが、ザンビアkwはややレートが悪かった
・国境の通関はやや手間取る。

ザンビア  1$=4400kw

☆カプリ・モプシ
・タンザン鉄道のザンビア側終着であるNEWカプリ・モプシ駅前では、9:30〜10:00にルサカ行きミニバスが発車。30000kw 2.5時間(故障で4.5時間かかった)
ルサカ駅前8:00〜9:00ころにタザラ鉄道連絡のNEWカプリ・モプシ行きミニバスが発車
・NEWカプリ・モプシ発からダルエスサラーム行き列車は火・金15:10→翌々日9:00 1等180000kw(安すぎ?) 2等150000kw。ルサカ駅南側のタザラハウスで予約可能(〜17:00)。朝8〜10時にルサカ駅前からNEWカプリ・モプシ行きのミニバスが出る。

ルサカ(@ザンビア)
・駅の西側は平日だとそれなりに賑わっている。特にメインストリートのカイロ通り。ただ、日曜になると銀行も食堂もほとんど閉鎖でゴーストタウン状態。両替屋なし。闇両替は1ドル=5000kw。ATMは稼働している。
・チキン&ポテトの食事が12000kw、ジュース2000kwなど東アフリカの物価の5割〜8割増程度・街の北東にあるChachacha GH ドミ8ドル(コンゴ大使館の近く kw払い可能だがレート悪)がとりあえず人気。バーが夜中ま営業しているのでレセプト隣のドミは騒音に悩まされる。別棟のドミを薦める。
・駅隣のバスターミナルよりダルエスサラームやハラレ、ハボロネ行きの国際バスあり。
・鉄道は3等16500kwのみ ルサカ火・木・土5:00発→リビングストーン16:00。リビング月・水・金22:00発→ルサカ16:32着。また、ザイール国境近くのキトウェ行きの便はルサカを火・木・土18:02に発車。ただ機関車と線路の状態が極端に悪い。私が乗車しようとした日は突然運休。他の日でも同様の状況らしい。

☆リビングストーン
ルサカ駅隣のバスターミナルから複数社が計十本以上運転(6:00〜)、5.5h、45000〜65000kw(途中のトイレ休憩中、鞄からデジカメを盗られてしまいました。60ヶ国目で初の盗難。無念)
・リビングストーンの街は小さく、中心交差点近くのバスターミナルから1kmぐらいで各宿には行ける。Jolly Boys Backpackers 大部屋ドミ6ドル(博物館の裏手に移転) ビク滝・国境への送迎は無料で毎日10:00発
・ビク滝 入場料10ドル 市内よりミニバス3000kw、タクシー20000kw。乾期である10月は極端に水量が減るため、ザンビア側のビク滝では全く水が流れ落ちていない。まるでグランドキャニオンのような状態で観光客はみんな唖然としていた。観光には最低の時期らしい
・ラフティング110ドル(半日85ドル)、ビクトリアフォールズ橋梁からのバンジージャンプ90ドル、サンセットクルーズ30ドル、ヘリ90ドルなど。ジンバブエ側の方で申し込んだ方がセット料金になっていてオトク

ジンバブエ 1$=闇80000z$(ビク滝付近)

☆ビクトリアフォールズ
・宿の無料送迎ピックアップでビクトリアフォールズ橋梁まで運んでもらってザンビアイミグレへ。ここからジンバブエイミグレまで1km。ビザは10ドルで即時。そこから市街地まで1km。
・Shoesstrings GH ドミ8ドル、ビクトリアフォールズキャンプ ドミ7ドル 前者のバーは夜中3:00まで営業、騒がしい。
・宿や中高級レストラン、旅行会社は米ドルでの支払いを要請。闇両替は一部の宿や旅行会社などで行っていた。レートは何カ所かで聞いた方がいい。65000〜90000Z$まで言い値はバラバラだった。
・さすが南部アフリカで有数の観光地だけあっても南ア系のスーパーがあったり、イイ品物が揃う服屋やカメラ屋、土産物屋なども揃っている。
・ビク滝 ジンバブエ側は入場料20ドル。乾期だったのでRainbow Fallsよりザンビア側の滝のほとんどは干上がっていた。
・各旅行会社ともいろいろアクティビティーを用意しているが、このうちSafari Par Excelenceなど2社が145ドルのセットプランを売りにしている。サンセットクルーズ+アクティビティー2種(バンジー、ラフティング、ヘリ、オートジャイロ、カヌー、象乗り、ライオンと記念撮影……から選択)。ほかに3〜4種選べるプランもあり。入場料など一部別払いもあり。ただ、各社とも米ドル現金のみでZ$やカードは使えない。それでも、ザンビア側で予約するよりは3割ぐらいは安かった。

☆ブラワヨ
・ビク滝発ブラワヨ行き列車は毎日19:00発、翌日8:00着。たまに運休されることもあるらしい。
・ブラワヨ発ビク滝行きは20:00発→8:00着、ハラレ行きも毎日19:00発→8:05着。共に1等446,000Z$、2等288,240Z$。ピークの金・日発はこの2割増になる(10/17に大幅値上げ)
・ブラワヨ駅の裏にある鉄道博物館はオススメ
・宿は、駅から東へ2kmほどのBackpacker Paradice 10ドル(公園の南東、「ロンプラ」記載のPackers Restが改称)。設備はいいがかなり高め。
・「旅行人ノート」オススメの自然史博物館は10ドルに(現地住民は25000Z$=0.3ドル)