ここ17年間で廃止された鉄道、42路線のリストを見てウンザリしてみる。
昨晩は途中まで書いていて更新する前に寝てしまいました。今朝はその続き。本論は、明日の「2007-02-07 水害で不通になる前から悲惨な状況だった三江線で考えてみる。その1」以降になります。
さて、昨日書いたNHK「週刊こどもニュース」でも説明されていた"鉄道事業法改正"が施行されたのは2000年3月のことです。あれから7年近く経ち、26の鉄道路線線(旅客線)が廃止されていったわけですね。この3月には、西鉄宮地岳線と鹿島鉄道、くりはら田園鉄道が墓碑に刻み込まれます。今後も、候補となりうる路線がたくさん待ち受けています。
この鉄道事業法が改正されたときの焦点は"参入の自由"と"退出の自由"が認められたことでした。免許制度から事業許可制度に代わり、条件さえ満たしていれば誰もが鉄道を経営できるようになりました。
と同時に、退出、すなわち鉄道路線の廃止も容易になったのです。これまでは事業者が廃止を希望しても地元自治体の了解を得ねば運輸大臣に認めてもらいにくく、その作業が面倒でなかなか撤退を言いにくい状況になりました。でも、法改正で"原則1年前の事前届出制"としたことで、「辞めるよ」と宣言して届け出さえすれば、少なくとも1年後には退出できるようになったのです。
さて、21世紀に入ってからここ7年のローカル鉄道廃止の傾向を見てみると、次の通りになります*1。
*1:貨物鉄道(新潟臨海鉄道と苫小牧港開発、JR貨物の路線)、あるいは他社の継承を前提とした廃止(北神急行電鉄)、別な鉄道が開通した代わりに消えた鉄道(片町線、新幹線の並行区間)、遊覧目的の鉄道(屋島登山鉄道や小田急電鉄向ヶ丘遊園モノレール線)はのぞく。主に参考にしたのは、先月、久しぶりに更新が行われた駒鉄太郎の鉄道データベースです。