アフリカ縦断旅行の豆知識。
パソコンを整理していたら2005年秋にアフリカへ旅行したときの備忘録が出てきました。この際、ケニアのナイロビをスタートし、ウガンダ・ルワンダ・ジンバブエなどを経由して南アフリカのケープタウンへ向かったんです。行程は2ヶ月ちょっと。
以前、その一部を「旅行人」HPの掲示板に投稿したことがありますが、中途で放りっぱなしにしていました。それをここでも紹介しようと思います。鉄道系ブログでアップしてもあまり意味がなさそうですが、まあそれはそれ。
2006-08-27ホテル・ルワンダDVD化、そして2005年秋にルワンダ・キガリの街を訪ねて。※ルワンダでの虐殺記念館体験記
2007-02-06アフリカ縦断旅行の豆知識。
2007-02-23アフリカ縦断の旅(その1 ウガンダ・ルワンダ編)
2007-02-25アフリカ縦断の旅(その2 ブルンジ・タンザニア編)
アフリカ縦断の旅(その3 ザンビア・ジンバブエ編) - とれいん工房の汽車旅12ヵ月
アフリカ旅行の豆知識
- 1.両替レート(2005年秋)
ケニア 1$=72〜74sh
ウガンダ 1$=1800sh(少額1700)
ルワンダ 1$=560fr
ブルンジ 1$=闇1050fr(国境・マーケット付近)
タンザニア 1$=1100sh(少額1000〜1050)
ザンビア 1$=4400kw
ジンバブエ 1$=闇80000z$(ビク滝付近)
ボツワナ 1$=5p
南アフリカ 1$=6.6R
※現地の情報ノートと比較すると、2005年上半期よりややドル安になっている模様。smallnoteのレートがやや悪いのは各国共通。キャッシングに関しては、各国の都市部・観光地にある銀行(ルワンダ・ブルンジを除く)にVISAに対応するATMがあった。ジンバブエドルは大幅に値崩れしており、9月下旬に1米ドル=30000Z$だったのが10月半ばには80000〜90000Z$になっていた。宿代・入場料は米ドル払いを求めるところがほとんど。鉄道運賃もこの10月に5倍の値上げがあった。
- 2.ビザ代(2005年秋)
ケニア 50$
ウガンダ 30$
ルワンダ 60$
ブルンジ 20$(トランジット)
タンザニア 50$
ザンビア 20$
ジンバブエ 30$
ボツワナ・南アフリカは不要
※いずれも国境にて取得可能。ただしブルンジは3日間transitビザのみ。ビザ代金と引き替えにもらうレシートを出国時に提出しなければならない(パスポートに押されるスタンプに期間が書かれていないため)。またタンザニアでは14日間transitビザも30$で取得可能。なお、ボツワナでは日本人はビザ不要になっているのだがジンバブエ国境のplumtreeでは入国審査官の誰もそのことを知らず納得させるのに難渋した(なお、関係当局の文章にビザ不要とありました。念のため)。
- 3.予算
東アフリカとザンビア・ジンバブエは滞在費+交通費20〜25ドル/日で可能。これにビザ代+ザンジバルへの船代+国立公園代+ビク滝でのアクティビティー代(これをケチると侘びしくなる)を足せば総額が出る。バックパッカータイプで30日間の旅行なら1000ドルあれば十分だと思う。
ボツワナ・南アは旅の中身次第。私の場合、途中から中級レストランに入るなど散在し始めたので宿代や移動費を含めると平均50ドル/日を越えてしまった。
- 4.日本からの行き方
エミレーツ航空が一番安値で便利。アフリカだとナイロビ、ダルエスサラーム、エンテベ、ヨハネスブルグ、モーリシャス、ラゴス、アクラ、アジスアベバ、アビシャンに就航している。燃油税などを抜いた最安値で10万円程度(9月上旬発で調べたら12万円ぐらいだった)。高くてもハイシーズンを除けば13万円ぐらいか。ただ、問題は30日間FIXであること。3ヶ月のOPENだと20万円を超える値段を提示された。
結局、自分が選んだのは南アフリカ航空で、ヨハネスブルグ往復3ヶ月のFIXOPENで14万円+ヨハネスブルグ→ナイロビ間3万円(片道)と言うことになった。行きが関西→香港→ヨハネスブルグ→ナイロビ。そこから陸路で縦断し、帰りはヨハネスブルグ→香港→関西。このうち南アフリカ航空が就航していない関空〜香港間は提携しているキャセイパシフィック航空の利用となった。この会社、今はスターアライアンスに加盟しているし、ANAマイレージクラブだとエコノミークラス(包括旅行運賃)マイルの50%が加算される。メシはうまくなかったが、選択肢としては悪くない。
ただ、自分の場合、ナイロビの空港到着時にロストバゲージに遭い、2日間ほどバックパックの到着を待たねばならなかった。ヨハネスブルグの空港では荷物の移動忘れ、紛失が多発しているらしい。ナイロビの空港の安全管理もかなり適当だった。ロストバゲージの受付もかなりいい加減。要注意。
- 5.アフリカ縦断のスケジュール
ケニア〜ケープタウンの移動には2ヶ月ほどかけた。大まかに言うと、ナイロビ(ケニア)→サファリーツアー参加→ラム島→ナイロビ→カンパラ(ウガンダ)→カバレ→キガリ(ルワンダ)→ブジュンブラ(ブルンジ)→キゴマ(タンザニア)→ダルエスサラーム→ザンジバル→ダルエスサラーム→ルサカ(ザンビア)→ビクトリアフォールズ(ジンバブエ)→ブラワヨ→ハポルネ(ボツワナ)→ヨハネスブルグ(南アフリカ)→ガーデンルート→ケープタウン......という経路を辿った。移動手段に関する情報が少ないのは、ルワンダからタンザニアへ入国するあたり。ブジュンブラ→キゴマ間をブルンジの幹線バス→乗り合いタクシー→タンザニアのローカルバス......と乗り継いでいく。
沈没をせず、ある程度のテンポで縦断を目指すパッカーも両都市間を1.5〜3ヶ月ぐらいで動いている。多くの人はルワンダ方面をオミットして、ケニアからタンザニアへ直接入っていた。それだと1ヶ月での移動も可能。
なお、カイロ(エジプト)〜ハルツーム(スーダン)→アジスアベバ(エチオピア)→ナイロビの移動は1〜3ヶ月ぐらい。あの「Cape to Cairo」を目指すのなら、最低2ヶ月あれば不可能ではない。
- 6.おすすめの場所
アフリカについていろいろとボヤくバックパッカーは少なくないが、個人的にはいい印象の方が多かった。ザンビアのバス内でデジカメを泥棒されたのだけは参ったけど……
自分が楽しかったのは以下の6箇所。
(日本人のバックパッカーは高さを敬遠して参加しない人も多いが、行けばいろいろ面白い出来事が転がっている。ナイロビだと2泊3日で160ドルぐらいからのツアーをアレンジしている。マサイマラでは一通りの動物を見ることができた。あと、穴場はナクル湖。秋はフラミンゴが大量に飛来する時期で、湖面や上空がピンク色に染まっていた。ウガンダでのチンパンジーウオッチングも良かったよ。)
(ケニア北東のビーチ。あの自分探し3級の旅行者、中田英寿も訪れたという。リゾート地ではあるのだが、イスラム的要素も残っていて、利便性と土着性の両方を楽しめる)
(アフリカのスイスと言われる山並みは魅力的。それと、例の虐殺絡みの記念館。キガリとギゴンゴロにある)
(日本人には「ガンダム」でお馴染みの名前。イスラムとブラックとが融合した独特の雰囲気が漂っている。迷路のように道が入り組んでいるストーンタウンは特におすすめ。あと、夕方以降、市場や海岸沿いに何十軒ものの屋台が建ち並ぶ。そこで売られるタコやツナ、エビなどの燻製がめちゃくちゃうまい。)
- ビクトリアフォールズ
(バンジージャンプやラフティング、ライオンお触りツアー、ヘリコプターなどなどアクティビティーが豊富。ここがアフリカで一番面白い!......と白人パッカーたちは口を揃えていた。ただ、日本人パッカーはカネがもったいないからかあまり参加しようとしないんだよね。とりあえずここでの活動のために最低200ドルはセーブしておきたい)
(アフリカでSLが走っているのは、こことケニア、南ア、ザンビアの4カ国。ただ、団体列車専用で運転本数は年に数回と極端に少ない。定期的に動いているのは、ジンバブエのブラワヨ駅周辺と南アのナイズナーのみ。アフリカの植民地鉄道の象徴とも言えるガーラット式の大型テンダ蒸気機関車が今でも現役で稼働している。鉄道マニア以外も是非.....と薦めているんだけど、みんな知らないんだよね)