東急電車に脱臭機能・デオドラント車両の導入をするかも。
昨日の「【11】「満員電車がなくなる日―鉄道イノベーションが日本を救う」を一応は読んでみた。 - とれいん工房の汽車旅12ヵ月」の著者。コメ欄にも書いたのですが、ああいう純粋さって、鉄道マニアならずともなにかを趣味にする人間は少なからず持っているものですよね。僕みたいに「斜め45度から鉄道を愛する」というスタンスの人間でも、そのことは否定できない。
そういう純粋さが詰まっているのが、昨日も紹介した「東急電車モニター 活動報告」。東京急行電鉄のモニターとなっている方たち41名が参加して2007年1月に行ったワークショップなんです。東急電鉄に関して「自由な雰囲気で討議しいただ」いたらしい。
その報告書が 」「「こんな電車があったらいいな。夢の車両、車両編成を考える」。 これが面白いんです。
まず、「電車の中でしている事」。
読書(29件)、寝ている(26件)、車内広告・モニターを見ている(22件)、外の景色を見ている(22件) 音楽を聴く(12件)などの普通の回答と共に、
- 不審に思われない程度にクネクネ体操をする
- どうしたら座れるかを考えている
なんていう意見も出たらしい。東急の人はマジメに調査しているのに……
その他、
- 駅到着の5分前に携帯にお知らせして寝過ごしを防止する
- デオドラント車両の導入、脱臭機能の付加
- 降車駅に近づくと振動する寝過ごし防止シートを導入する
- マッサージ機能付き座席を設ける
- 車両ごとにクラシック、ジャズなどの音楽が聴けるようにする
とか、なんだか鉄道会社とは無縁な要求(ご意見)もあると思えば、
- 寝転がったり足が伸ばせる座敷車両をつくる。
- 先頭車両は特殊車両にしてペット連れ、化粧、飲食、携帯通話を認める
- トイレ付き車両を設置する
- 老人と女性の専用車を設けてボックスシートにする
- 天井をガラスばりにして自然光を取り入れる
- モダンリビング調、和風デザインなどのデザイナーズ車両にする
とか東急線の現状じゃ夢物語な話(ご意見)もあるし、
- 池上線にレトロ電車を作ってほしい
- 先頭車両をガラス張りにして運転室が見えるようにする
- オールクロスシート車両の導入。田園都市線で夜間下りの有料着席列車を運行する
- 全車両を7ドア・無座席車にする
- 東急電鉄独自の個性のあるデザインにする
- 2階建て車両で座席数を増やす
- 各駅停車を増やす
とか、「お前、モニターとか言っているけど、ホントはマニアとしての立場で言っているんだろ」という"ご意見"があったり、まあいろいろな角度から楽しめる。
しかも、東急電鉄。「今後の鉄道事業に関する参考とする」としている。この中で実現するプランはどれなんだろう。非常に気になります。少なくとも、「各駅停車を増やす」は実現した。
そこらとは別に、「2006年度活動報告インターネット調査(下期)」と「2007年度活動報告インターネット調査(上期)」もなかなか興味深い。こちらもあわせて見てみることをオススメします。
なお、ここのページを見ると、2008年度の「東急電車モニター」の募集を来週、2月29日までやっているらしい。東急沿線の人はぜひ。僕は対象外だけど、もし仲間に入れてもらえるなら、先に意見のあった「池上線にレトロ電車を作ってほしい」をなんとか実現させたいなあ……と思うのですが、それはまた別の話。