高山本線代行バス・五箇山の旅

katamachi2006-12-18


12/17
 米原9:21→「ひだ23号」→12:11高山13:01→13:32角川13:42→14:52猪谷15:09→15:54富山→高岡→レンタカー→五箇山・相倉集落の民宿三五郎(合掌造り)
12/18
 相倉→菅沼→砺波平野(メルヘンの町小矢部など)→高岡→米原

トピックス。

  • 大阪発「ひだ」は3両編成。禁煙指定席は団体などで満席。自由席は20人、喫煙指定席は10人程度。この極端なまでの乗車率の差はなんだろう。僕らは1号車の先頭(大阪より最後尾)に陣取ったが、東海道本線上でもやたらと横揺れが激しかった。製造から18年。そろそろ振り子でもいいから新車が欲しいところか。
  • 角川からの代行バスは2台。猪谷直行は2人、各駅停車は僕ら4人+1人。もっともどちらでも所要時間は5分ほどしか変わらないとか。
  • 前回は今年9月に来ました2006-09-14 高山本線と米澤穂信の故郷と代行バス。その時は、坂上駅から先、川床に敷かれた架設の橋を渡ったり、林道っぽい路を走ったりとなかなかアクロバットな行路を辿ったのですが、国道などの整備は進んだようですね。あと、随所で高山本線の旧線区間と並行するのですが、バラストや枕木を新調した区間がかなり増えていました。
  • 改めて感じましたが、飛騨市は無意味に広いんですね。792平方キロで総人口28,579人ってどこが市やねん。というか、2004年に合併してまだ2年しか経っていないのに人口3万人(合併特例法で緩和された市制移行の要件)を割ったとは…… 
  • そんな"市内"を一周4時間20分、しかも一乗車100円で環状運転する日本一酔狂なバス路線。飛騨市巡回バス「飛騨市ふれあい号」<『飛騨市巡回バス 飛騨市ふれあい号』が運行を開始しました。>を見たかったのですが、タイミングが悪くて出会えませんでした。
  • 猪谷駅は神岡鉄道の廃止から2週間経ちましたが、すでに神岡鉄道の痕跡は駅構内からほとんど消え去っています。「のりかえ神岡方面」という看板が3番線ホームで外し忘れていたぐらいでしょうか。

  • 驚くのは、濃飛バス飛騨市バスなど代行バスに関する案内が猪谷駅に皆無なこと。乗り場は駅から3分ほど歩いた国道沿いにあるのですが、初めて来た人間には全く案内表示がないというのも不親切です。駅は無人だし、駅前には郵便局ぐらいしか人がいる施設はありません。神岡鉄道で保存鉄道を走らせる以前にもっとたくさんやることがあるような。
  • 富山市の協力(猪谷のある細入村まで富山市に吸収されたんですね(^^;))で始まった高山本線活性化社会実験。富山〜猪谷間の運転本数を18往復から25往復に増やしたのですが(http://www.takayamasen.com/index.html)、その告知の掲示は駅の待合室やら建物やらあちこちに貼ってありました。僕らが乗った猪谷発15:38の便も増発対象の列車でした。猪谷駅発車時の乗客は12人。速星からは座席はほぼ埋まっていました。
  • 五箇山の集落はこの冬2回目の積雪。雪の合掌造り集落を見ることができてラッキーでした。観光客の出入りの少ない相倉を選んだのも正解。ただ、20年前には民宿が十数軒あったというこの集落も、後継者難で今では7軒だけ。世界遺産に登録されたけれど、東海北陸道五箇山、そして白川郷まで開通し、富山から飛騨へ抜ける観光客が素通りしていくだけなのだそうです。これが高速道路のできたムラの現状なんですね。

 
 帰りは敦賀から521系。峠越え区間は見事なまでのガラガラぶりでした。最近、敦賀駅に立ち寄ったら必ず食べている若狭海鮮鮨の「焼き鯖寿司」についても語りたかったのですが、それはまた別の話。