ノスタルジックビュー富山地方鉄道

katamachi2007-08-12

 8年ぶりぐらいに富山地鉄を訪ねました。滑川・黒部界隈の未訪問駅の乗降が目的でした。以前と比べて無人化されている駅が増えており、今月20日より各駅で営業時間の短縮が行われるようです。
 でも、地鉄の駅舎って昔のまんまなんですよね。初めて乗った26年前、なんだか古めかしい駅ばかりだなあ……と小学三年生ながら思ったものですが、当時とほとんど建物はそのまんま。逆に、当時はまだモダンだった宇奈月温泉駅の汚れが目立ってきているような……ともあれ、ここ十年ほどで新築が相次いだJRの駅舎とはエラい違いです。
 特に魅力的だったのは西魚津駅でした。昭和一桁の洋風建築っぽい駅舎に書かれている駅名の書体がなんとも言えぬ味を醸し出していました。ああ、60年代の私鉄ってたぶんこんな感じの駅がゴロゴロしていたんだろうなあ。タイル張りの側面、木造のホーム上屋、改札口から構内踏切あたりの雰囲気もまた魅力的なんです。
 でも、一番印象に残ったのは、ベンチで私に話しかけてきた年配のご婦人でした。「今年の夏は暑いですねえ」なんてニコニコ世間話をしていたのですが、反対側のホームにいた高校生ぐらいのカップルが空き缶を線路に捨てたのを見るや否や「きちんとゴミ箱に捨てなさい!」と一喝されたんです。そんな気骨のある方って最近電車や駅で見かけなくなったよなあ……とふと別な側面から思い出に浸ったりもしたのですが、それはまた別の話。