おお、ついに0系廃止の日が報道されてしまった……

katamachi2007-12-19

 1964年に開業した新幹線の初代車両で、現在は山陽新幹線の「こだま」だけに使われている「0系」について、JR西日本は来年秋に営業運転から引退させ、廃車とすることを決めた。代わりに、500系「のぞみ」の車両の一部をこだまに転用する。(中略)時速220キロまでしか出せず、ダイヤ編成上のネックになっていた。古いもので製造から25年近くがたち、車両の老朽化も進んでいた。
初代新幹線「団子っ鼻」0系、来秋で引退・廃車朝日新聞、2007年12月19日



 山陽ローカルでの「こだま」の限定運用とはいえ、よく四半世紀も長持ちしたなあ。
 2年前、中東のヨルダンの蒸気機関車を撮影すべく、アンマン駅の機関庫を訪問したときのこと。整備のスタッフたちに頼まれたので英語と手振りで日本の鉄道事情について説明する機会がありました。やっぱ技術屋さん、他国の事情はかなり気になるようです。
 その際、財布に入れてあった山陽新幹線開業30周年記念のオレンジカードを見せたのです。0系、100系300系、700系の4枚セット。で、「どのデザインが一番グッド?」と問いかけると、0系がイイと口を揃えて賞賛していました。もう40年以上も前のデザインですが、機械オタ心をくすぐるなにかを感じていたのでしょう。そーいえば、南アフリカアゼルバイジャンの駅を訪ねたときも、駅事務所になぜか0系もどきの絵が掲げられていました。鉄道近代化、高速化の象徴としてみんなに愛されてきたのですね。
 それがついに消えるのか……寂しいなあ。「廃車とすることを決めた」とありますが、なんとか1編成ぐらい動態保存できないのでしょうか。在来線の車両と違って維持や管理、部品調達が大変だというのは十二分に了解しているのですが……日本の、いや世界の鉄道高速化の象徴的存在なんだから。ぜひぜひお願いします<(_ _)>
 ブルトレのお名残乗車はしないつもりですが、0系だけはもう一度乗っておきたい。この正月、JR西日本のフリー切符で山陽新幹線に乗ってみようかな……と思いついたのですが、それはまた別の話。参照→http://d.hatena.ne.jp/katamachi/20061121/1164126719