三好市の奥祖谷観光周遊モノレール

katamachi2006-09-19


 この夏、鉄道趣味界を揺るがす最大の謎だった三好市の「奥祖谷観光周遊モノレール」。開業から3週間ほど経ってようやくいろいろ情報も出てきましたね。
 意外とその存在を知らない人も多かったようで、昨日も下記のYahoo!ニュースを見た知人から「ぜひ、行きたいから連れてって」とかなんとか電話がありました(添付の写真は、その知人と行った宮崎県延岡市の簡易モノレール 本文とは関係ありません)。

三好市の該当ホームページ

最大輸送量1日130人 国内最弱?の輸送機関

 開業直後の徳島新聞だと、

http://www.topics.or.jp/Old_news/n06082902.html

 全長約四・六キロで、乗用モノレールでは世界最長とみられるという。一周は約一時間十分で、二人乗りの電動台車十台を一日最大六十五便運行する。

とありました。1日最大の輸送人員がたったの「130人」ということですよね。国内最弱の交通機関であるのは間違いない。総工費3億円というのは意外と安いような気がします。

 あと、「乗用モノレールでは世界最長とみられる」とは分かりづらい表現です。そもそも「乗用モノレール」ってなんのことやら。例のギネスブックに登録されている大阪モノレールが路線延長としては世界一なのでしょうが、それとは別のタイプのモノレールと言うことなのでしょうか。
 あるいは、モノレール工業の商品名をただ使っていただけなのか。モノレール工業って、その手の業界では大手だったと記憶していますが、「世界一」というのもなんだかなあ。ちなみに、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060916-04713546-jijp-soci.view-001では、「乗用電動モノレールとしては世界一の長さという」と表現が改められていました。まあ、この言い方も趣味的には???というところなのですが。

やっぱりマニアとしては乗りたいのだけど......

 そんなこんな言いつつ、一応、JRも日本の鉄道も全て乗車してしまったマニアの一人として、その存在にはかなり関心はあります。でもねえ。一周に1時間10分もかかるのでしょう。遊園地の遊具みたいな物にそんなに長時間耐えられるのだろうか。意外と、10分ほどで飽きてしまうような気も…… 途中で膀胱がやんごとなき事情になったとき、乗客はどうすればいいんだろうか。いやあ、頼まれなくても乗りに行くとは思いますが。

 あと、http://www.topics.or.jp/News/news2006083003.html開業初日からトラブルがあったんですよね。なんだか大変だなあ。施設の管理維持が大変なような気がします。ともあれ、三好市には頑張って欲しい。
 ただ、モノレールの起点となる「いやしの温泉郷」という宿泊施設の運営第三セクター「東祖谷観光開発」は年内にも経営破たんする恐れがあるとか。旧東祖谷山村が2003年9月に設立した会社らしいけど、わずか4年で存廃の危機に陥って12月まで持つかどうかと言う話らしいです。奥祖谷観光周遊モノレールもその延長線で作られたのでしょうけど、なんだかなあ。

 同じような遊覧鉄道として、夕張の石炭の歴史村について語りたかったのですが、それはまた別の話。