JR四国ではキハ58など国鉄型気動車は風前の灯火(線内の運用ダイヤ付)

katamachi2008-09-11

 8月31日には四国へ遠征していました。これも18きっぷ消化の旅。
 目的は、四国最後となるキハ58系統に乗ること。

 国鉄時代より活躍しておりますキハ28・58・65形式につきましては、JR四国管内では平成20年10月15日(水)をもって定期列車としての営業運転を終了します。
旧国鉄急行色「キハ58・65形式」気動車のさよなら運転

JR四国ニュースリリースしたように、10月に定期列車での運行を終えることが正式に発表された。リバイバルトレインにはあまり興味が沸かないんで、できるだけ一般列車用に定期運転しているのに乗っておきたかった。

阿波池田発伊野行き733Dは通常4連のところ3連での運転でした

 現在、四国内では以下の3運用でキハ28・58・65は使用されている。

 今回は高知の方を攻めることにした。
 京都で人と会う約束をしていたんで、そのまま舞子から高速バスに乗って徳島経由で阿波池田へ。駅前の商人宿で一泊(4200円素泊まり)して、朝イチの土讃線阿波池田発伊野行き733Dを待ち受けた。
 8月31日(日)早朝5時過ぎに起床。
 徒歩2分の阿波池田駅へ行くと、3番線ホームにキハ28-2146〜キハ58-178〜キハ54の3連が待ち受けていた。通常は4連なのだが、夏休みの間だけ1両減車している。

 ただし、8月のお盆期間中だけは4連で運行されていたらしい。鉄道マニアの殺到を予期していたのか。この時期、下り「ムーンライト高知」が阿波池田へ5:21に到着していたので、この国鉄色編成にアプローチするのは比較的たやすかった。実際、かなり混んでいたと聞いている。
 ただ、夏休み最終日のこの日、阿波池田に現れたマニアは5人ほど。やはり少ない。みんな駅ネか周辺の宿に泊まってこの列車を待っていたんだろう。
 地元の方も数人集まったので乗客は10人ほど。5:33、まだ夜の帳が降りたままの阿波池田駅を定刻に発車する。
 小歩危大歩危……と列車が進むにつれて、吉野川を囲むようにして広がっていた盆地は徐々に狭まっていく。朝靄で谷底は白く埋めつくされ、崖の上を走る列車から川面を見ることはできない。それゆえに幻想的な
 徐々に白みだしてきたのは徳島県から高知県に入った土佐岩原あたりから。各駅で数人ずつ乗客を拾っていく。
 大杉駅で3分停車。ここで「南風2号」と列車交換をする。アンパンマン列車が到着すると、ホームで待ち受けていた乗客が数人乗り込んでいく。

 新改はご存知のようにスイッチバック駅。3両編成という"長大編成"だと運転室の前後を行き来するだけでも大変だ。
 そして土佐山田で5分、高架化されてまもない高知で6分停車し、列車は伊野へと向かう。本来ならラッシュ時間帯なので高校生でかなり混み合うのだろうが、まだ一日早いのか、部活動に行く生徒がちらほらいる程度。途中から乗ってくるマニアもほとんどいなかったし、のんびりとした雰囲気が車内に漂っている。
 そのまま終点まで行っても仕方ないので、朝倉で下車することにした。

 土佐電の路面電車に乗り換え、枝川へ。ここで732Dに乗って未訪問だった高知商業前に先行し、伊野から折り返しやってくるさっきのキハ58ご一行様(734D)を待ち受けることにした。

 この734Dは高知まで行くのだけど、やはり未乗降だった円行寺口で下車する。その後、高知から18きっぷ利用客で混み合う4242Dに乗って、雨中の駅間を歩いたり特急でワープしたりしながら大田口、土佐穴内、土佐岩原などの駅を訪ねていくのだけど、それはまた別の話。<参考>キハ58・キハ52訪問シリーズ。