「宮脇俊三と鉄道紀行展」と娘さんの新作紀行本

katamachi2008-07-10

客観的な視点に立ったすがすがしい紀行文。その原点ともいえる旅のメモ(取材ノート)や、取材時の記録写真、旅先からの書簡等を通じ、宮脇俊三の旅の世界へと皆様をいざないます。
「宮脇俊三と鉄道紀行展」世田谷文学館

 宮脇俊三が亡くなって今年で5年になる。
 彼の住んでいた世田谷区立の世田谷文学館(京王線芦花公園駅から徒歩5分)で「宮脇俊三と鉄道紀行展」が週末の7月12日から開催されるらしい。

  • ご長女の宮脇灯子氏による監修のもと、初公開となる資料を数多く含む、宮脇俊三関連資料を一挙公開します
  • 宮脇俊三の、「時の旅人」としての側面をご紹介します

というのが主な内容。『時刻表2万キロ』全線完乗地図、「宮脇俊三作・国鉄非監修」の手描き時刻表、『最長片道切符の旅』乗車ルート手描き図なども展示されるらしい。
 また、その監修を担当している宮脇灯子氏(俊三の長女)の新刊「父・宮脇俊三が愛したレールの響きを追って」も今日発売されたとか。30年前に宮脇が「時刻表2万キロ」を刊行した日(1978年7月10日)にあわせたんだね。

父・宮脇俊三が愛したレールの響きを追って

父・宮脇俊三が愛したレールの響きを追って

 まだ文学館の展示を見ていないし、宮脇灯子氏の新作も読んでいないので、なかなかコメントができない。宮脇俊三好きの1人として、

  • 宮脇作品が"文学"であるならばその理由がなにか掘り下げる展示を見てみたい
  • 宮脇俊三テイストとは違う香りのある鉄道紀行を読んでみたい

とは思う。"鉄道への愛"とか"汽車旅の楽しさ"とかいう要素は誰にでも語ることはできる。彼は、その先を追求していたからこそ、多くの人に愛され、評価されてきたんだと僕は思うから。とりあえず、いい展示と本であることを期待しているのだけど、それはまた別の話。
 ちなみに、招待券をいただいたのですが、そのデザインはマルス券っぽいデザインでした。中の人に好きな人が1人いるんだね。