九州新幹線で天草と島原に残る鉄道っぽい所を歩く(前)

katamachi2011-10-06

 9月の三連休、九州の天草&島原を旅行してきました。
 最大の目的は九州新幹線。開業してから半年、いまだに手つかずだったんですよね。
 ただ、かなり思いつき度の高い旅だったんで、旅行の準備を始めたのは出発の2日前。宿は何とか抑えられたのだけど、新大阪7:50「みずほ」は取れませんでした。その後の行程を考えるとこれがベターなんだけどなあ。「さくら」も新大阪16時発以降しかないんです。
 結局、ゲットできたのは「みずほ」広島〜博多間のみ。で、広島までは先行する「ひかり」にしました。

 京都駅から7:20発の「ひかり491号」。基本、この名古屋始発の列車は空いているという印象があるんだけど、新大阪から満員状態で自由席は立客も多い。さすが三連休初日。
 ほとんどの客は広島で降り、「みずほ603号」を待ちます。
 意外というかなんというか、広島での下車客もちらほら(九州まで行かないなら、「のぞみ」か「ひかり」でいいじゃない)。

 満員なんで連れ合いと号車は違いました。と言いつつも、各車1〜2席は空席がある。じゃあー、自由席は……と、4号車に行くと、指定席でもデッキは何人か、3号車から前側は通路もぎっしり立ち席でした。こりゃあ混むよな。
 で、とりあえずの目的は熊本駅。博多か先の指定は取れなかったんで、続行の「つばめ」に乗り換えようかと思っていました。でも、博多以降、「みずほ」自由席に余裕があればそちらの方がいいなあ……
 博多駅到着前になると、自由席の乗客のほとんどが降りる準備を始めるじゃないですか。で、到着すると自由席客の7、8割は降りてしまいました。4号車にいた僕らはなんなく座席をゲット。「ひかりレールスター」の700系7000番台よりシートがちょいと固めかな。朝早かったんで眠りたかったんだけど、ちょっと寝づらい。
 う〜ん、山陽新幹線内で降りてしまう乗客が思いの外、多いんだよね。そういう人たちを「のぞみ」や「ひかり」にうまく誘導しないと、九州まで直通する需要を取り逃すような気もします。
 「みずほ」熊本10:50着。7、8割はここで降りていきました。僕らもそのまま階段へ。
 ここでレンタカー屋に向かう連れ合いと別れ、次の熊本11:12発「つばめ」で新八代に向かいます。800系、全線開業以前の旧マークの上にシールが貼られています。ちょいと格好悪い。

 在来線ではあまり意識しなかったけど、高架線から雲仙普賢岳がよく見えるんですね。
 13分で新八代着。
 元「リレーつばめ」ホームは架線が外された以外は昔のまま。ほとんど手つかずでした。開業から半年経ってもあまり変わらないなあ。 

 この後、11:40発「さくら」で熊本までとんぼ返り。

 レンタカーの手続きをしてくれた嫁と合流し、べたに熊本ラーメンを食べた後、国道4号を南へ。
 途中、宇城市松合に立ち寄りました。三角線開業前は交易港として栄えた港町で、江戸末期や明治期の白壁土蔵造りの町並がそれなりに残っているのがイイ感じ。ただ観光客はみんな素通りするようで、1時間ほどの滞在で他の観光客は2組見ただけです
http://www.city.uki.kumamoto.jp/q/aview/31/364.html

 この後、三角線波多浦駅で降ろしてもらって、キハ40+キハ31で隣の三角駅まで乗車。今回の旅で唯一の駅訪問でした。
 三角駅は、十月から運行される「A列車で行こう」の運転にあわせて大改装中でした。ここも水戸岡色になるのだろうか。

 三角地区で売り出し中の観光スポットは三角西港。明治初期に築かれた港の一つで、その後、鉄道駅に近い東港が栄えたため、当時の建物や石積み、遺跡がいろいろと残っているエリアなんです。
http://www.kabosu100.net/guide/misumi/

 ちなみに、「三角築港記念館(オランダカフェ)」(当時の荷役倉庫)の前にはトロッコが走っていたとか。下の写真はモニュメントにあった明治当時の倉庫の写真。


 ふ〜ん、知らなかった歴史がいろいろあるんだなあ。
 この後、天草五橋天草上島、そして天草下島と渡り、その日は天草本渡にあるビジネスホテルに宿泊。地場の店に立ち寄り、寿司の盛り合わせ。ウニがうまかったっす。ただ、「九州新幹線で天草と島原に残る鉄道っぽい所を歩く」って題した割には、天草では何も鉄道趣味をできていないんだけど、それはまた別の話。