ラノベ

本屋のない波照間島で唯一売っていた小説が「ニライカナイをさがして」。

昨春、知人に「おすすめの小説を教えてください」とメールを送ったところ、そのご友人の方々からも含めて多数のライトノベルの紹介を受けました(その節はありがとうございます)。ラノベといっても定義がなんなのか私も説明できないが、表紙と挿絵にアニメ系…

”文学少女”と饒舌な殉教者

“文学少女”と慟哭の巡礼者 (ファミ通文庫)作者: 野村美月,竹岡美穂出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2007/08/30メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 137回この商品を含むブログ (277件) を見る 小説の書籍・原稿を紙ごと貪り食べるのが特技である自…

乙女男子パフォーマンス系の巨匠の新作

米澤穂信の新作「インシテミル」の書影と帯が出ていました。ちまたでは「ラノベとは何か」という定義論争が盛んですが、こういうラノベ周辺領域にいる作品ってのが門外漢には読みやすいです。あの手の本独特のお約束を知らなくても読めるから。姉属性やらツ…

「砂の城の殺人」とチュニジアと国境越えの謎

砂の城の殺人 創元推理文庫作者: 谷原秋桜子,ミギー出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2007/03/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 25回この商品を含むブログ (58件) を見る 今回のモロッコ行きの旅に持って行きました。 創元推理文庫から出ている谷原秋…

「赤朽葉家の伝説」の読書がp.142で止まっています。

久しぶりにラノベの読書熱が高まってきました。一昨日、「JTB時刻表 2007年 04月号 [雑誌]」と一緒に買ってきたのが、谷原秋桜子「龍の館の秘密 (創元推理文庫)」と「砂の城の殺人 創元推理文庫」、そして桜庭一樹「赤朽葉家の伝説」。 とりあえず既読の2冊…

『“文学少女”と繋がれた愚者』にこめられたオマージュの清々しさ

“文学少女”と繋がれた愚者 (ファミ通文庫)作者: 野村美月,竹岡美穂出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2006/12/25メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 90回この商品を含むブログ (304件) を見る 野村美月の“文学少女”シリーズ第3弾『“文学少女”と繋…

「ネクラ少女と飢え乾く幽霊」と「"文学少女"は黒魔法で恋をする」

うん? またライトノベル……昨日書いた高山線→北陸地方の旅でこの2冊を読んでいました。ネクラ少女は黒魔法で恋をする〈2〉 (MF文庫J)作者: 熊谷雅人,えれっと出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2006/07メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 37回…

フィクション嫌いが読んだ米澤穂信「ボトルネック」

先週、読了しました。いやあ、いつものような痛ましい話、私はこういうのが好きです……って、この作家の存在を知ってからまだ4ヶ月ほどしか経っていないのですが。以前、「春期限定いちごタルト事件」を読んだ後、紹介してくれた知人に「いやあ、いい話だね…

「ネクラ少女は黒魔法で恋をする」

名鉄・近鉄・桃花台の65駅降りつぶしの旅から帰ってきました。その感想はさておき、旅行のお供に持っていったライトノベルの話でも。その作品は、熊谷雅人「ネクラ少女は黒魔法で恋をする」(MF文庫)。現在、二号まで出ているシリーズの第一作に当たります。…