プラレールで非常時に向けての訓練をしているJR東海の乗務員

最新技術を乗せて超高速で走る新幹線。その安全を守るためにJR東海が実施している訓練で、対象年齢3歳以上の鉄道おもちゃ「プラレール」が使われている。安上がりで、全体状況を把握しながら効果的な訓練ができる。なにより、「なごめる」と乗務員にも好評だ。
(中略)
「技術進歩で、トラブルを経験する乗務員が減った。実際の車両を使った訓練では個々が全体状況を把握しにくい。この歯がゆさを、手頃な予算で解決できた」
新幹線の安全、プラレールで訓練 「状況把握しやすい」朝日新聞、2007年08月27日

 なんだか心温まる記事です。朝日新聞、最近、やたらめったら鉄記事が多いですが、これはサイコーのオパカ記事です。
 ポイントは以下のところ。

  • プラレール訓練は2006年7月に東京第1運輸所副所長の提案でスタート
  • 初めは、副所長の持ってきた「いっぱいつなごう700系のぞみセット」と、部下が持つ「TVで遊ぼう! 僕はプラレール運転手」(ここらは高校や大学鉄研の学祭なんかと同レベル)

プラレール いっぱいつなごう 700系のぞみセット

プラレール いっぱいつなごう 700系のぞみセット

  • 沿線全駅を再現できる量のパーツを購入し、信号機などは特注。タカラトミーは、特注を受けた標識や信号機を商品化した。
  • JR東海の全乗務員約700人が、定期的にこの訓練を受ける
  • 運転手見習いのコメント。 「和みます。理解しやすい」

 本職の人って、Nゲージを動かすときでもポイントやカーブの通過スピードとか細かいところばっかり気になるみたいですね。上の訓練の現場でどんな会話が交わされているのか。スゴーク気になるのですが、そこまでレポートしてくれていない。
 でも、こういうステキなムダっぽさが大好きです。JR東は鉄道マニアが生息しにくいところだと聞いたことはありますが、JR東海はそこら辺が大らかなんですね。この勢いで、スタルヒン、じゃなかったJR東海初代社長須田寛さんご提案の鉄道博物館構想も実現して欲しいなあ……と思うのですが、それもまた別の話。